Thursday, November 1, 2007

こうきたか!Googleが出したソーシャルネットワークサービスに対する戦略

お昼休みを利用して、ブログの更新。

先日、非常に面白いアプローチだなぁ、と思ったニュースがこれ。

Googleの野心的「OpenSocial」APIの詳細判明―木曜日にローンチへ
details-revealed-google-opensocial-to-be-common-apis-for-building-social-apps.jpg

おもしろいのが、Googleがメディアになっているのではなく、各SNSをつなげていくような、新たなインフラやプラットフォームを提唱していくような形になっています。


最近、次から次へと新しいSNSプラットフォームが生まれてくるために、デベロッパーは困難な選択を強いられている。ソーシャル・ネットワークのためにア
プリケーションを書き、メンテナンスするためには当然コストがかかる。単純にコストパフォーマンス上の制限から、大半のデベロッパーは一つか二つの主要な
SNSだけを選び、他は無視することを余儀なくされている。 

Googleが提供しようとしているのは、多くのネットワーク上で共通に作動するアプリケーシュンをデベロッパーが簡単に開発できる仕組みである。この試みを首尾よく成功させることができたら、Googleはまさに舞台の中央からネットワーク全体を支配できる。

googleopensocial.jpg

参加している企業は、メディア側がOrkut、Salesforce、LinkedIn、Ning、Hi5、Plaxo、Friendster、Viadeo、Oracleデベロッパー側が、Flixster、iLike、RockYou、Slide。

日本では、mixiの一人勝ちのような状況ですが(モバイルを視野に入れればモバゲータウンも)日本以上に、競争が過酷なアメリカを中心とした海外市場に
おいては、外部デペロッパー向けにAPIを公開し、後発の新規サービスに追い抜かれないよう、先進的な要素を常に取り入れていくことが重要なのだろうと思
います。

そういった状況の中、Googleはメディアとして競合していくのではなく、SNSプレイヤーに対してインフラを提供する道を選んだわけで、パソコンのハードウェアメーカーがプロダクトで競争をしていた時代に、マイクロソフトがOSを提供していくことを戦略として選んだのと同様のものを感じます。

 

これだけのプレイヤーを束ねて、短期間に話をまとめるのはかなり難事である気がするのですが、例えば今回の枠組みの中に入っているセールスフォースとoracleはセールスフォースの創業者がoracle出身であったりするので、おそらく互いに繋がりのあるシリコンバレー村のキーパーソンが何人か集まって、でてきた動きなのでしょうね。

ブームになるかどうかわからないですが、非常に気になる動きです。

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