Web2.0とは何か? サンのTim Bray氏の講演:Web2.0EXPO
の続きです。
・重要なのは、共有している、ということ
・情報の流れは「少数から大衆へ」から「多数から多数へ」
という話がありました。
サンもこのWeb2.0で起こった情報の流れに参加しているということで、
先ほど紹介のあったサンの社員ブログ
blogs.sun.com
そして
・社員がブログに参加している
・CEOをはじめその数は3000人
・動画をYoutubeにアップして公開
これによってパブリックイメージが向上し、それまでは顔が見えない大企業だと考えられていたサンのイメージを大きく変えることに貢献したそうです。
また、社員がブログに参加することにより情報を発信すること以上に、
・世界中の人々から意見を聞くという能力を得ることができた
・良いアイディアを持った、賢い人々は社外にいる
・どうやって、そのような人々とコミュニケーションをとるか
・ブログによってそのような人々と交流ができる
ということを会社としてブログに取り組む意義として紹介していました。
そして、
人々の中には一部情報を発したい人がいる。
サンではブログを書く事が推奨されており、自由だが、そのような環境で社員の5%が日常的にブログを書いている。
この数が多いか少ないかは分からないが。
との事。5%で3000人ということですね。
ブログを書いているのが、上記の環境で5%という数字は少ないような気もしますが、この数字には含まれない社外でブログを書いている人もいるでしょうし、また会社のオフィシャルのブログとなると例え推奨されていても書きづらいものかもしれませんね。
会社のブログではなく、個人のブログだから参加しやすい、始めやすいということがあるのかもしれません。
続けて
Web2.0以前は、少数の人しか情報が発信できなかった。
デジタルデバイトでまだ情報発信をできない人がいるが、モバイル、OLPCなどの取り組みがなされている。
そのときの説明に使われたのが、こちらの図。
情報を発信したい人のうち、以前は実際に情報を発信することができたのが、
・ジャーナリスト、小説家などのごく一部
それがブログによって、大きく広がり、まだデジタルデバイトにより情報を発信できない人が半数以上いるものの大きく状況が変化したとのこと。
そして、
アルファブロガーの影響力は新聞や、テレビチャンネルのような影響力を持つようになってきているが、多数のブログにはあまり多くの読者がいない。しかし、
15人の人しか読んでいなくても、それを読んでいるのがどういう人かが重要。
特別な技術に関して、理解できる人が100人しかないなくて数十人の人がサンのブログを読んでいれば、それはとても重要。
といことで、ブログの重要性はPVだけでははかることができない、ということが良く理解できました。情報を発信することで、興味を持つ可能性がある人に読んでもらえる機会を提供できること、これがブログの大きな魅力のひとつですよね。
例えブログの読者が一人だとしても、その一人が自分が想いを伝えたい人であれば、それだけで十分かもしれないわけです。
続けて、
・ブログはとてもビジネスに重要
・たとえば、金融。情報は非常に重要。
という話があり、
・Web2.0に取り組むためのコストはとても低い
・メッセージを直接発して、直接ユーザーと対話できるメリットは業界や企業を問わず、非常に大きい
企業が情報発信をすることが可能になったこと、そしてブログによる情報発信がどの企業においても非常に重要であることを力説されていました。
上記にもあった、世界中の人々から話を聞くことができると、社外の人脈と交流できるがその大きな意味ですね。
Enterprise2.0の時代がまさに今きているというわけです。
そして、
「全員から全員へ」という情報の流れが大きな変化をもたらしている。
この流れに逆らうことはできない。
一人から多数へ情報を発信していく試みではなく、ユーザーをコミュニティーに参加させて情報発信をしてもらう試みが重要。
ということでそのためのツール、メディアとしてのブログがあるということ。
さらに、
人々は会話に参加するが、スピーチは聞かないということで、示唆に富んだ言葉が多くありました。
続けて日本での講演ということで、Rubyについて、SunのRubyへの取組みについて話が続きました。
以下のエントリに続きます。
RubyとSunの取組みについて Tim Bray氏の講演:Web2.0 EXPO
No comments:
Post a Comment