今月のはじめ、ペンタックスK-3のリコーイメージングによるブロガーイベントに参加してきました。
僕が初めて買ったデジタル一眼がPentex K100D Super。 その後、Pentax K-xを使っていました。ペンタックスDAレンズ21mmで写真を撮りまくったのが良い思い出です。
今はより小さくて持ち運びがしやすいm4/3のミラーレス一眼に乗り換えてしまいましたが、ペンタックスの最上位機種を試してみたことが今までなかったのでとてもワクワクしながら参加してきました。
Pentax K-3
広報の方から、ペンタックスK-3の特徴などをまずお伺いしました。
個人的に印象に残ったのが、
- ローパスフィルターレスながらローパスフィルターの効果を独自技術で再現
- 27点AFシステムとAFの高速化
- 全面だけでははなく背面も含めた周囲がマグネシウム合金外装に
- ホワイトバランスがマルチ光源に対応
の4点です。
- ローパスフィルターレスながらローパスフィルターの効果を独自技術で再現
解像感に優れたローパスフィルターレスモデルがモアレなどが発生してしまいやすくなるというデメリットがあります。K-3ではボディ内手ぶれ補正の技術を活用して、CMOSセンサーを微小駆動させることでモアレなどを防ぐローパスセレクターを作動させることで、ローパスフィルター同様の効果を得ることができるように。一石二鳥の効果ですね。
ペンタックスではAFが正確にあうまでは、愚直にあわせ続ける、という方針で開発されていたようで(あいまいなところであわせてしまわない)、そのためか僕もペンタックスのAFは遅いだけではなく、とても迷いやすくて使いづらいと以前は感じていまいした。
K-3ではAFをあわせようとするのは3回まで、なおかつ測距点も27点に増え、AFも高速になっているとのこと。こちら試写やモニターの利用でチェックしてみましたが、AFで不満に感じることはいっさいありませんでした。
- 全面だけでははなく背面も含めた周囲がマグネシウム合金外装に
ペンタックスの最上位機種がマグネシウ合金を使用していることは知っていましたが、背面まで含めてマグネシウム合金となったのはこのK-3が初めてだったんですね。剛性や質感もさらにあがってユーザーにとってはとても嬉しい変更点です。
背面に照明、前面にロウソクの光があるといった、複数の光源がある場面にホワイトバランスが対応しました。この変更点は個人的にはかなりありがたいですね。高感度撮影が当たり前になってきてフラッシュをたかずに撮影する機会も増えているので、夜間に複数の光源があるところでより自然な撮影ができるようになるのは嬉しいです。
続けて、Pentax K-3のデザイナーからデザインのこだわり、工夫した点、苦労した点などをお伺いしました。K-7もデザインされた方だったんですね。指にあわせて水平だったボタンを傾けて設置したり、レバーの山のあたりがソフトになるよう、山をなだらかにしたりといった細かなこだわりに日本のモノづくりの真剣さが伝わってきました。
これからカメラ売り場にいったときに、カメラのデザイン、外装をチェックする目が少し深いものになりそうです。
最後に、モニター機としておかりする前に、DAレンズでの試し撮りをしてきました。
以前DA21mmレンズは使っていたので、今回試してみたかったのが、魚眼ズームとより広角なDAレンズでの撮影。
魚眼レンズはやっぱり面白いですねー。
魚眼レンズは高いという印象があったのですが、魚眼ズームは5万円もせず買えるものなんですね。これを一本持っていたらずいぶんと楽しめたんだろうなぁー。
実際にレンズを使ってみて面白かったのが、この魚眼ズームレンズとPentax DA-15mm F4ED AL Limitedとの撮り比べ。明るいレンズでもなかったので、ペンタックスを利用していたときにあまり気になっていなかったのですが、撮り比べてみると、同じような画角でも全く撮れる写真が違って面白かったです。
上の2枚が魚眼ズームで、それぞれ焦点距離15mm, 17mmで撮影したもの。
そしてこれがDA-15mmで撮影したもの。同じような焦点距離でも歪みがなく自然な広角を楽しめます。レンズによる表情が全く違っていて、両方欲しくなってきてしまいますね・・