日曜の夜に、twitterのTLでの呼びかけに参加して映画「ソーシャルネットワーク」を観てきました。
一緒に映画を9人で観るという体験も初めてだったのですが、自分と同年代であるナナロク世代ならぬ85年前後生まれの社長が大半をしめるグループの中に混じって映画を観るという体験もユニークなものでした。
ひとりかの有名な高校生社長umekenさんも参加していて自分が最年長というのも普段はないシチュエーションです。
この映画、妻は興味をしめさないだろうなと思い、こうした同業者の人と観に行く機会を活かそうと思っていたのですが、映画館の中は満席。客層までじっくりチェックできなかったのですがカップルも多く、他の一般的な映画ととくに変わらないように感じました。
Facebookの会員自体はまだ日本では200万人程ですが、映画として楽しんでいる人が多いということなのでしょうか。私が観に行ったのは池袋の映画館なのですが、果たしてこれが地方の映画館だとどうなんろう?と気になりました。実際のところどうなんでしょうね?
正直なところ親の実家がある田舎とかだとあまり人が入るイメージがないのですが・・・。
映画の内容は前半、ネットサービスについて知識を持っていないと難しいかな?と思いましたが、人間ドラマとテンポの早い展開でグイグイと観客をひきつけていきます。
ブロガー界隈などでソーシャルネットワークの試写会が多いので、「試写会だけで映画を観に行く人がいなくなってしまうんじゃ?」という声もでていましたが、配給会社はそんな程度の動員ではなく、本気で興業を大成功させることを考えているということが映画を観て納得しました。
払った金額以上に納得できる良い映画ですし、さらにウェブ関連の仕事や、ベンチャービジネスに携わっている人ならさらに倍楽しめます。そしてさらに社長ならその倍楽しめるんじゃないかな。
残念ながら私はフリーランスという形で一人社長として仕事をしたことはあっても人を雇って社長業をしたことはないのですが、一緒に参加したメンバーの反応を見ているとそう感じさせられて羨ましかったですね。
少しネタバレになってしまうのですが、映画の中でCFOとして参加していたエドゥアルド・サベリンが広告で収入を得ようと奔走するのですが、収益よりも成長にフォーカスするべきだと考えるマーク・ザッカーバーグやショーン・パーカーと対立しクリーンとは言えない方法で会社を追われることになってしまいます。
想像するにこのシーンを見た観客はエドゥアルドに同情する人が多いんじゃないかなと思うのですが、一緒に観賞した社長業を営む参加者は、「あいつ使えないからしょうがないよー」とザッカーバーグに同情的な意見が多かったり。
観る人の立場の視点の違いといえばそれまでですが、事業を立ち上げることに対する決意やベンチャービジネスのスピード感、ある種の異常な高揚感など社長の立場として決意して注ぐエネルギーと、限定的な責任しか負うことがない周りのスタッフとの差をそうした反応から強く感じられました。
とはいえこれはフィクション。
それでもベンチャービジネスに対する高揚感を自分もそこの一員として疑似体験することで、普段接するIT系のニュースに対する捉え方が観終わった後には全く別なものになるのではないでしょうか。
自分もその舞台の中にいてフェースブックの急成長という事件を見守っているような気分にさせられるので、観る人のITやベンチャーの経験が多いほどより多くのことを感じさせられるのではないかと思います。
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