Monday, March 31, 2008

みんなの知識をビジネスにする。集合知ビジネスについて

みんなの知識をビジネスにする、という本を献本頂きました。佐々木俊尚さんの携われた本ということで、すぐに目を通し始めています。

「みんなの知識」をビジネスにする
兼元 謙任 佐々木 俊尚
4798113913

まだ少ししか読んでいないですが、Web2.0の動きが少し沈静化した裏で着々とマネタイズの動きが進行しているのが実感できました。

まだ半分ほどしか読んでいないのですが、集合地ビジネスについて一度じっくりと考えてみたいところです。

このようなビジネスを展開する上で、常に課題となるのが
・集合地の確保と維持
・他のサービスと差別化しえるアテンションの確立

どのように継続してコンテンツを集め続けていくのか、いかにユーザー参加を促し続けるのかという要素と、サイトとしてどれだけ早くブランドとユーザー内でのポジションを確立し、ビジネス化にたる影響力を持つサイトに育てるかの両方が常にネットサービスにまつわる課題となります。

その中で本書でも取り上げられているエニグモが最近元気がいいですね。

2005年からほぼ1年おきに新サービスをリリースしていますね。
どのようにプロジェクトをマネージメントしているのかも気になります。

BuyMa(2005年2月)
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プレスブログ(2005年12月)
pressblog.jp.jpg

filmo(2007年2月)

filmo.tv.jpg

シェアモ(2008年1月)
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またiddyなどで知られるデジパという会社も以前に参加したOBIIの合宿以来ずっと気になっています。最近この会社のHPが日本ウェブ協会主催のアワードにて、入賞したようです。

デジパ
digiper.jpg 

iddy
iddy.jp.jpg
ブロガー向けのプロフィールサービス
様々なサービスのIDやコンテンツをプロフィールページにまとめることができます。

アック・ゼロヨンアワード2007
award.jpg 

この会社もずっと気になっています。 

離島を取材しに行きます。

以前から暖めていたことをひとつ今年は形にします。

今月から、離島の取材を始めます。

正確に言えば離島そのものではなく、離島に暮らす30代の人生と暮らし、離島のブロガーなどの話をきき、あるサイトにて離島と30代の暮らしについて紹介していく予定です。

4月は三重県答志島、
5月は北海道天売島、
6月は鹿児島県の離島を訪問する予定でいます。

三重県答志島
[googlemaps https://maps.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&geocode=&q=%E5%A4%A9%E5%A3%B2%E5%B3%B6&sll=34.526641,136.87849&sspn=0.095321,0.214233&ie=UTF8&ll=34.526641,136.87849&spn=0.095321,0.214233&output=embed&s=AARTsJrXVq6xSB5RfcNctzYbRQqdWXAYdg&w=425&h=350]


離島というのは考えてみると非常に面白い場所です。


限られた土地の中で小宇宙のように存在する山や集落。周囲を海に囲まれ、他の世界と一定の距離を保っているからこそ生まれる独自性もあり、多様性が重視されていく現代において非常に貴重な場所だと思っています。

一方で、多くの人が都会に住み、離島に住んでいる人は日本という国の中では割合から言えば少ないです。インターネットによってどこからでも仕事ができるようになり、どこからでも情報発信できるようになったものの,依然として大多数の情報が都市から発信されています。

個人的には、このような島における暮らし、散布図でいえば外れ値であるものにこそ面白さや他にはない価値があると考えています。いわばヘッドではなくロングテイルに近い場所を訪れてみたいと考えています。

フラット化する世界の中において、その流れからは少し外れた場所にあるこのような場所を訪れたいとも思いますし、 島から情報を発信するブロガーを訪問しながら、そのような場からネットで情報を発信していく意味についても取り上げていくつもりです。

私が好きな「使いみちのない風景」という村上春樹の一冊の本があります。

使いみちのない風景 (中公文庫)
村上 春樹
4122032105



それ自体には使い道はないかも知れない。でもその風景は別の何かの風景に、おそらく我々の精神の奥底にじっと潜んでいる原初的な風景に結びついているのだ。

そこに住む人が日々どんな風景を目にして暮らしているのか、そして何を感じているのか。その場所での風にふれ、少しでもそれに近づくことができたら、と思っています。


たぶん僕らはそこに自分のための風景を見つけようとしているのだ。少なくとも僕はそう思う。
そしてそれはそこでしか見ることのできない風景なのだ。
僕らにはおそらくそのような風景が必要なのだ。 

三ヶ月間の振り返り

いよいよ今日から4月。今年も4分の1経過しました。そこで年初の目的がどこまで達成できているかチェックしてみました。

2008年にやること。

上記のエントリであげていた目標が5つ。

・シリコンバレーに行く
・仏検2級合格
・英語でブログを書く
・本を2冊出す
・副業の収入を2倍以上に

ひとつめ、シリコンバレーに行く
マイレージの特典航空券で、サンフランシスコ行きのフライトを仮押さえしました。夏には行きたいと思います。

仏検2級合格
週一でフランス語の学校にいきならがらテレビのフランス語会話をみて勉強中。耳は大分なれましたが、ボキャブラリーがたりてないですね・・・英語が先に出てしまいます。動詞をまず重点的に覚えるようにしようと思います。

英語でブログを書く

これはAsiajinでスタートしたものの、最近はエントリが書けていません。また気持ちを新たにして始めたいと思います。

本を2冊出す
転職前にスタートしていた執筆活動ですが、一冊目の執筆作業は完了しました。5月に出版予定です。二冊目はネタはあるのですが、まだ動けておらず。そろそろ動きだしたいですね。

副業の収入を2倍以上に
現金ではないのですが、社内のビジネスプランコンテストに参加し、一次審査は突破しました。入賞すると楽天スーパーポイントがもらえます(^^;
本を2冊出すか、企画コンペなどで入賞できればこの目標も達成できそう。今のところの進捗はまずまず、といったところです。

ということで、引き続き残り9ヶ月この調子で頑張りたいですね。

最近は夜更かししての作業が続いており、生活が乱れ気味。少し力を抜いて楽に取り組んでみようと思います。

Sunday, March 30, 2008

今日からスタートする新しくなったNHK中国語会話:NHKで話を聞いてきました

先週、百式の学習会議@NHKというブロガーMTGに参加してきました。

『学習会議 @ NHK』へのお誘い(効率的な学習のメカニズムとは何か?)
idea2.jpg

今回のお題となっていたのがNHK教育テレビの『テレビで中国語』。

ちょうど今日から新しくなった「テレビで中国語」が放送されるのですが、それについていろいろと話をきいてきました。

テレビで中国語
NHK教育テレビ
[月]午後11:00-11:25
[水]午前6:00-6:25
[金]午後0:00-0:25
[土曜深夜]午前1:05-1:30

NHK中国語会話
chinese.jpg

今夜11時からの放送。 見逃しても、再放送が3回もあります。

再放送が増えたみたいですね。僕もフランス語講座は録画ミスしたり、見忘れたりすることも多いので、これは嬉しいです。(本当はアーカイブ化して頂けると一番嬉しいですが、それは今後に期待したいです。DVD化もいいですね。)

まずは今回の取り組みについて
一般視聴者と企業との直接対話
 一般視聴者の代表としてのブロガー
ブロガー、企業の双方にとってのメリットがあるやりかた
 企業からきけない裏側の話。中国の魅力について
 ブロガーから企業へのフィードバック
 学習のメカニズムを議論
china01.jpg

中国語について
近くて遠い中国語の理解促進
 戦前から歴史のある番組(ラジオかな?)
 話し方が怖いなど、ネガティブなイメージも
 担当になって分かったのが中国人は近い人たち でも距離がある
 中国の長い歴史の中に失われているものが多い 
 →それが日本の中に残っている部分も。
  そのために日本にきている中国の人もいる。

中国では失われ日本に残っているものがあるというのは驚きでした。
そういえば以前、アメリカ日系移民の家族史の映像を仕事で編集したことがあるのですが、そのときにも、アメリカなのにお寺があって古いしきたりを日本以上にしっかりとやっていて驚かされたことがあります。

中国とはそれだけ古くから影響を受けてきたということなんでしょうね。

中国語学習への5つの障害
1.発音でくじけてしまう
2.文法がよくわからない
3.中国に対するネガティブな感情
4.話す相手、機会がない
5.飽きてしまう

まぁ、これは納得。個人的にはフランス語を今勉強していますが、話す機会がないとテレビで勉強しているだけではダメですね。週1で学校に通うようになって、決して長い時間学んでいるわではないのですが、学ぶことが非常に楽しくなりました。

現在の中国語会話の視聴率は
視聴率 1% 110万人
半年後には★マーク カウント不能になってしまうとか。

それでも英語を覗いたほかの語学よりは高いそうです。意外でした。僕は結構みていたりするんですけどね。でも0.5%でも50万人が視聴していると考えると、この数字は多いような少ないような。

今回のテレビで中国語における工夫
ということで番組スタッフは、学習への5つの障害を取り除くため、以下のことをしたそうです。

・発音でくじけてしまう
→音楽にのせてラップでみよう

・文法がよくわからない
→漢字をビジュアルイメージで把握する独自の手法

china02.jpg

・中国に対するネガティブな感情
→文化コーナーの充実
kiroroさん、その他ビッグネームの人も登場

・しゃべる相手、機会がない
→テキスト:書きこみを多くして脳で覚えるだけではなく手でも覚える
インターネットサイトコンテンツの充実
 ゴガクルという学習サイト 
 予習復習システム
 ブログパーツも

ゴガクルというサイトの予習・復習に使えるサイトがあったとは知りませんでした。これはちょっとチェックしてみたいですね。他の言語も用意されています。

・飽きてしまう
小池栄子さんを起用
忙しい彼女がどのようにガチンコで勉強していくか
再放送をあわせて週4回放送し、視聴しやすいように

とここで、なんと番組のメンバー、リーさんとローラさんが登場。

いつもテレビで見ているスタジオに入り込んだような雰囲気で、短い中国語レッスンを体験することができました。

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(あまり奇麗に撮影できず)

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この人がローラさん

お二人の登場については他の方のブログに詳しく書かれています。
『学習会議@NHK』ではどんな準備をしていたのか?

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お土産に中国語会話のテキストを頂きました。

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なんとお二人のサイン入り。

ということで、フランス語会話だけではなく、この中国語会話も見てみたくなりました。まずは耳をならしてみるだけでも、初めてみようかな、と思っています。

まだフランス語だけに集中していたいのですが、そんな気にさせてくれた面白い番組になりそうです!

china08.jpg

最後にちょっとした懇親会。お料理はもちろん中華。

料理はこれだけ身近なのに、言葉がほとんどしゃべれないというのは、ちょっと悔しいかも・・・。

最近はチベットなど深刻な問題がありますが、そういった問題解決のために語学を学ぶというのもひとつの意義だと思います。

Thursday, March 27, 2008

メールだけで出来る!Macのアドレスブックの住所データを簡単に携帯に移行す るには?

auではWindowsユーザーはau Music Portを使ってアドレス帳の管理ができるのですが、Macではその方法は使えません。

Macのアドレスブックのデータ移行をUSBケーブルやメモリーカードを使わなくてもメールを送るだけで出来るらしいのでやってみました。

今回試したのはauのW43SA。(au以外でも同じやりかたで移行できるかは確認していませんが、他のキャリアでも同じような方法が使えるようです。)

アドレスブックから携帯への住所データ移行

1.まずアドレスブックからvCard形式でアドレスデータをエクスポート
・この時にエクスポートしたい名前を選択。(全部まとめてエクスポートしたいときは全てを選択)
・アドレスブック>環境設定 を選び「vCard」をクリック
 vCardのフォーマットは2.1を選択。エンコーディングはShift-JISを選択したいところですが,無いのでUTF-8を選択。
・ファイル>書き出す>vCardを書き出す でvCardファイルを保存。

2.vCardの文字コードをUTF-8からShift-JISに変換
・Jedit Xなど、エディタを使って、ファイルを開く
Jedit X
・ファイル>別名で保存 でエンコーディング「Shift-JIS」を選択して保存
(JeditではShift-JISが表示されていなければ、リストのカスタマイズを選択してShift-JISを選択。)
・多分これでOK。エディタによっては保存した後、拡張子.vcfをつけたほうがいいかも。

3.保存したvCardのデータを自分の携帯宛のメールに添付して送信
・本当に添付するだけ。タイトル、本文はご自由に。

4.届いたメールの添付ファイルを開いて、保存したいデータを選択
・添付ファイルを開いて、登録を選択。ひとつだけ登録、選択して登録、全件登録から選択。

これで完了。思ったよりすんなりできたのでびっくり。

Macのアドレス帳→携帯の電話帳 への移行ができるなら、その逆もしたくなりますね。ということでやってみました。

 

携帯の電話帳からアドレスブックへの移行 

1.電話帳のデータを携帯のメールに添付して、自分のMacのメール宛に送信
・電話帳のメニュー>Eメールへ添付 を選択。
・データが添付されてメーラーが開くので、データを受け取りたいPCメールを入力
(当然ウェブメールでもOK)
・ポチッと送信

2.Macで受け取ったメールに添付されたデータを保存。UTF-8へ変換。
・受け取ったデータはShift-JISのため、このままインポートすると文字化けします。再びエディタで開き、今度はUTF-8にエンコーディングして保存。筆者は次のステップでインポートするために拡張子に.vcfを追加する必要がありました。

3.アドレスブックにインポート
・ファイル>読み込む>vCard で先程のファイルを選択して、インポート

 

今回はメールを使いましたが、microSDカードを使ってもエクスポート、インポートはできます。メールを使う場合は手軽ですが、アドレスの打ち間違いにはくれぐれもご注意を。思ったより簡単に出来たというのが感想。携帯とPCの連携はやっかいという先入観を持っていました。Macだとアドレス帳バックアップソフト買わなきゃダメかなぁ、と思っていたのですが。

できれば、カレンダーデータもこんな感じで手軽にやりとりが出来ると嬉しいですね。android携帯にはこんな使い勝手の向上を望んでいます。

映画:ニュールンベルグ裁判

昨日のBSで深夜放送していたのですが、ふとテレビのチャンネルを切り替えてたときに聞こえてきたセリフが面白く、そのまま見続けてしまいました。

ニュールンベルグ裁判
【監督】スタンリー・クレイマー             
【出演】
スペンサー・トレイシー
バート・ランカスター
マクシミリアン・シェルほか
~1961年 アメリカ ロックスロム・フィルム制作~  

人間の業とは? 戦争と人間性に関してとわれ続ける国際軍事裁判での法廷劇。

名セリフと名演技に引き寄せられ朝4時まで夜更かししてしまいました。現在のチベットや北朝鮮の情勢を考えても、「悪に無知でいようとすることの恐ろしさ」、「悪を看過してしまうことの罪」というのをヒシヒシと感じさせる、意義深い映画です。

JFKのようなシリアスの面白さを楽しみたい方にはお薦め。 

残念なのが、この作品がまだDVD化されていないということ。
原題はJudgment at Nuremberg

英語版なら、リージョン1とリージョン2版が販売されているようです。

Judgment at Nuremberg [Region 2]
Judgment at Nuremberg [Region 2]

当然ながら、日本語版字幕を楽しむことはできませんが・・・。

日本はマーケットが大きいので、このように翻訳された過去の映画がDVDとしてまだマーケットに出ているほうでしょうが、そうでない国では過去のライブラリにアクセスする手段として、パッケージに頼らない、オンラインでの提供への欲求がより高いかもしれないですね。

Wednesday, March 26, 2008

はてなでは割り箸を再利用?

はてなの伊藤直也氏をインタビューした津田大介氏の記事に、京都への引越し前のはてなの社内の写真が掲載されています。

津田大介が伊藤直也に聞く、「はてなブックマーク」の今と未来(中編)
hatena01.jpg 

これがその写真。
hatena02.jpg

上記の記事に掲載されている画像をクリックすると、大きなサイズで確認をすることができます。

中央を見てみると、ちょっと面白いものが写っています。


hatena03.jpg

 
どうやら、使用済み?の割り箸のようです・・・ね。
 

はてなはサービスのグリーン電力化を進めるなど、エコに意識が高いことで知られますので、リサイクルしているのでしょうか。それとも、もしかしたら「あしか」のようなアナログツールの材料として使われているのかもしれません。

あしかとは

Tuesday, March 25, 2008

デジタル一眼レフカメラを買いました。

ずっと買いたいと考えていたデジタル一眼レフカメラをついに購入しました。

デジタル一眼レフカメラ市場が成熟し、 中古市場でレンズ付きで3万円台で購入できるようになってきたので、購入を決断。まずは安いカメラを使い倒して、自分なりにこだわりたい部分を知ってから、より高性能なものを検討することにしました。

購入したのはPENTAXのK100Dという機種。中古価格でレンズ付きで37000円程でした。状態がいいものを探したため、予算は当初想定よりも少しオーバー。同じPENTAXで手ぶれ防止機能が無い機種であれば、30000円を切る価格でも買えたかも。中古のデジタル一眼市場はかなりリーズナブルになってきていますね。

PENTAX K100D公式サイト
k100d.jpg


PENTAX K100Dレンズキツト

デジタル一眼では最軽量の部類のOLYMPUS E-410も魅力的で最後まで迷いました。PENTAX K100Dはそれよりも一回り大きいですが、電池がエネループや単三が使えるのが安心だったのと、シャッターを押したり,ファインダーを覗いたときのフィーリングがしっくりきたので、これに決めました。

やはりデジ一だと重たくて、気軽に持ち歩くというわけにはいかないですが、撮れる写真の質には感動します。今年は離島を取材しようという計画も進めているので、このカメラを使う機会はいろいろと出てきそうです。

恵比寿にて撮影してみました。
ebisu01.jpg

ebisu02.jpg

Sunday, March 23, 2008

モチベーションが高いのはよいことか?

マイミクの人が、モチベーションに関するちょっと面白いテーマについて書いていたので、私も少し考えてみました。

少し引用させて頂きます。

特に若者に多く見られる傾向なのですが、無理くりモチベーションをあげようとしたり、また、常に高いことこそ良い、と考えてしまう人がいます。これはモチ
ベーションをあげつづけていることでしが自分の頑張っている感を実感できないというジレンマからそうせざるを得ないのではないか?という意見でした。

確かに新卒の社会人の中に、妙にハイテンションな人がいたり、「この人、途中で燃え尽きないかな?」と心配になる人がいたりしますよね。かくいう私も新入社員のときには五月病になったり、1年でフリーランスになったりと人のことがいえないのですが・・・。

 

モチベーションは高いほうがいいのでしょうが、やはり不自然にあげるものでもないような気がします。

本当にモチベーションが高い人は、モチベーションをあげることよりも、実現しようとしていることにエネルギーを注いでいて、自分のモチベーションを気にするよりも、その先にある目標を見据えて、その目標のためにエネルギーを使うのに集中している気がします。

本当にモチベーションがある人は、わざわざ
「俺、滅茶苦茶モチベーション高いっす。」
といわない、ということですね。

NHKの番組「プロフェッショナル」に出ている人をみると、そのような次元で仕事をしている人が多いようにみえます。

そうはいっても、中々その域には達せられないのも事実。モチベーションをうまくコントロールするためのhackもいろいろとチェックしてみたいですね。

以前、こんなエントリを書きましたが、楽しんで取り組めることがいいかもしれません。

どんな仕事でも、やる気をだすための十訓
yaruki.jpg 

(肩の力が抜けそうなアイテムをひとつ。)
ポンポン振って肩たたき♪おやすみ羊 肩ポンポン棒
 

Thursday, March 20, 2008

green.tv : digg : facebook NHK「映像メディアはどうなるか-ネットの世界は どうなるか」

今日BSで下記の番組が放送されていたので、見てみました。
放送記念日特集「映像メディアはどうなるか~ネットの世界は今~」

中々面白かったのでメモをアップしてみます。

インターネットに投稿される動画は世界で一日10万件

green.tv
green_tv.jpg
 環境問題だけを取り上げるネットTV
 テレビ局ではできなかった専門性でブランドを構築
 500本以上の動画を配信中(全て6分以内)
 アクセス数はここ半年で2.5倍に
  半年で442万件
 イギリスのロンドンで誕生
 代表:エイド・トーマス39歳
  自転車で通勤
  以前BBCで報道番組のディレクターだった
  2年前にBBCを辞めてgreen.tvを立ち上げた
 スタッフは16名
 (オフィスの中で使われているのはほとんどMac製品)

エイド氏の言葉: 
 BBCにいた頃は視聴率がとれないので気候変動をとりあげるのが難しかった
 大きな組織では自由に表現することができない
 ネットでは自由がある
 テーマに対してダイレクトに切り込める 

配信される動画の多くが環境団体からの持ち込み
 世界30あまりの環境団体と契約
動画はガイドラインに沿っているかをチェック
1.環境をテーマにする
2.使用する音楽やロゴなどの著作権をクリアする
3.出演者から放送の同意を得る
4.制作中に環境を破壊しない

まだgreen.tvもこれからといった感じかと思いますが


こういった分野特化型のネットテレビは今後増えていきそうですね。

digg
digg.jpg
ソーシャルニュースサイト
300万人を超えるユーザー
ユーザーの投稿、投票でニュースのランキングが決まる
   diggに投稿されるニュースは1日7000件
 アクセスは1日1億以上
ニュースの速報性
  ユーザーがリアルタイムにニュースをピックアップするで速報性がある
 世界中にリポーターがいるのと同じ

アメリカ3大ネットワークのひとつCBSがdiggと提携
CBSのサイトにはdigg登録ボタンが貼られている
 
創業者ケビンローズ31歳
 以前、コンピュータ関連のニュースを報道する部署でも働いていたことがある
 サイトをつくった自分でさえ毎朝何がトップにくるかわからない
    一握りの編集者がニュースの順番や伝える内容を決めるのではなく、逆に多くの
一般大衆が決めたらどうなるか?それを試したのがdigg
 diggはメディアの革命なんです
社員は50人足らず 平均年齢35歳

diggの創業者も76世代とは知りませんでした。スタッフが50名。
この人数ですごい影響力を実現しているなぁ、と思う一方でネット企業は
小規模だからこそ受けられる恩恵が多いと思いますのでこの人数が適正なのかもしれませんね。


facebook

大学生を中心に人気をあつめたSNS
 実名と顔写真を公開しているユーザーが多いのが特徴
 前米の大学生の85%が利用
18000ものアプリが無料で扱える
オバマ氏のFacebookを使った選挙活動
 Facebookでのオバマ氏のサポータは68万人
 一方のヒラリー候補は13万人
 Facebookを使って、地元の後援会への集客
  ウィスコンシン州の18-24歳の74%がオバマ氏に投票
 学生のコメント:
 「JFケネディーはテレビという新しいメディアを選挙に活かした。オバマはFacebookやネットをうまく活用。」
負の一面も。
 銃乱射事件の容疑者とまちがわれたユーザー:アクセスが50万件以上に。テレビでも報道された。  

実名によるコミュニティーというのはサービス当初のGREEとmixiにも見られたことでしたがいまでは両方ともそれは崩壊してしまいましたね。

これまで情報発信の中心だった亜テレビはこの変革にどう向き合うべきなのか?
そういった問題提起をしたNHKによる興味深い取材番組でした。

個人的にはgreen.tvのようなことは将来やってみたいビジネスということで興味深く、diggは以外と少人数+自分と同年代の人が創業者だということが分かった事が収穫でした。Facebookはmixiの延長で考えていましたが、実名性や大学生への浸透度を考えると、日本とは大分性格が違うSNSのようです。ごく短時間でしたが、創業メンバーや実際のユーザーの声をきけると勉強になりますね。

今日のNHK放送記念日特集は面白そう

直前のエントリになってしまいましたが、今日の午後10:10、11:10と立て続けにNHK BS1で放送される番組がなかなかよさそうです。

放送記念日特集「映像メディアはどうなるか~ネットの世界は今~」

放送記念日特集「討論 映像メディアはどうなるか」

NHKがネット動画や、今後の映像メディアの変化について調べてみたといのが面白いですね。

討論のほうではジャーナリストの佐々木俊尚さんも登場。

後ほど番組視聴後の感想を書いてみたいと思います。
 

Sunday, March 16, 2008

目標をグタイテキにするための6つのルール

Mindmapのように、発想を展開させていく方法として縦3マス×横3マスの9マスの中央にアイディアを書き、その周囲に関連することや連想することを書いてアイディアを広げていくというマンダラートと言われている技法があります。

マンダラートに関してはいくつか本が出ているのですが、その種の一冊であるマンダラ思考で夢は必ずかなう!という書籍に目標を具体的にするための6つのルールというのが紹介されています。

マンダラ思考で夢は必ずかなう!

目標をグタイテキにするための6つのルール

タイテキに書くこと
 目標はできるたけ具体的に。紙に書いてみることではっきりとします。

ッセイ可能なことを書く
 達成ができないと思う目標は絵に描いた餅のままです。ということで達成ができると思えることを書く。

ヨクが持てること
 人に言われたのではなく、自分がやりたいと思う事を目標とすること。

イリョウカ(定量化)と定性化で表現すること
 週に○回ブログを書く、など目標は数値化して定性的に書くこと。そしてその目標を支えている目的(この場合はなぜブログを書くのか?)を定性的に表現すること。

ジツを決める
 目標をいつまで決めるのかを決める。期日がないと、目標はいつまでも具体化されないままになってしまいます。

ッカにする
 目標を実現するために、常に目標を意識し、その実現のための行動を日課にすること。

このような6つの方法が紹介されていたのですが、私も目標はここまで具体的に定めていたりはしていませんでした。

ですが、このようにしてチェックしてみると目標を具体的に考えてみることが目標を実現させるための一歩となるような気がします。やりたいことリストをためるだけではなく具体的にしていくことに取り組んでみたいですね。

e-Taxによる確定申告が終わりました

e-taxによる確定申告に取り組んでみましたが、昨日ギリギリになって終わらせることができました。

e-Taxで確定申告
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思っていた以上に、面倒な手続きが多かったな、と思いましたが準備作業と登録作業が終わり、確定申告の入力作業に入ってからはとても楽にスムーズにできました。

想定外だったのが、e-taxの利用に必要な公的個人認証クライアントソフトがMacの最新OS Leopardに対応していなかったため、javaの実行環境登録をしようとしたときにエラーがでて登録することができなかったこと。

あきらめてWindows PCで作業したのでなんとかなったのですが、来年はMacで利用できるようになっているとありがたいですね。苦労したものの一度やれば次からはスムーズにできるので便利かと思います。

Macで申告できるようになったのは今年からなので、来年はもう少しスムーズに申告できるようになりそうです。

kakutei2.jpg

(今回利用したカードリーダー他一式。来年まで押し入れの中に入っていることになりそうです)

追記:確定申告のシーズンに500円くらいで「Macで始める確定申告」「Winで始める確定申告」というミニ本をコンビニに置くとそこそこ売れるかも、と思いました。もうあったりするのかな?

Friday, March 14, 2008

ほとんどの人は、適切な大きさと複雑さを持ったいい問題を探しているんですよ

梅田望夫さんが、まつもとゆきひろさんとの対話によりまとめた文章の中で書かれていたのがタイトルのこの一言。

目からうろこが何枚も落ちたオープンソースの“人間的本質”
u139.jpg 

 梅田さんが、

「でもその(オープンソースプロジェクト)周囲に集まってきて、プロジェクトに貢献する人々の動機はいったい何か」

 
とまつもとさんにたずねたところ、まつもとさんが答えたのは
「ほとんどの人は、適切な大きさと複雑さを持ったいい問題を探しているんですよ」
という言葉だったそうです。

これは非常に真理をついた深い言葉だと思います。

そうすると、いいリーダーである条件は、メンバーに対して適切な大きさと複雑さを持ったいい問題を与えることができる人、といえますね。

仕事がおもしろいと感じたり、おもしろくないと感じたり、あるいは転職をする背景にも「適切な大きさと複雑さを持ったいい問題に取り組めているか?」が大きく関係しているように感じました。

自分自身の目標を設定する際にも、
・それが適切な大きさで適切な複雑さを持っているか?
をチェックし、大きすぎたり複雑すぎる場合にはそれをブレイクダウンすることを考えてみるのがいいかもしれないですね。

Wednesday, March 12, 2008

さくさくパンダがいい感じ

さくさくぱんだというお菓子をコンビニで見つけたのではじめて買ってみました。
65円くらいです。(ちょっとうろ覚えです)

さくさくぱんだ
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オモテとウラがありウラの顔はちょっとシュール

パッケージに書かれたパンダが持っているポイントでキャンペーンに応募できます
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値段が手頃で味も結構よくて、抜けたキャラなのでちょっと気に入りました。
コーヒーと一緒に食べるといい感じです。スタバのカップと一緒に持っていると少し違和感あるかもですが。

60円台の商品で、60ポイントももらえます。ポイントの価値が相対的に低いのでしょうが、なんだか得した気分になりますね。

携帯サイトもありますが、ポイント連動してなくて応募はアナログという割りきりになっています。
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カバヤ さくさくぱんだ 42g*10箱セット

日本のウェブサービスは『ペリカ』(c)カイジでまわっている

ペリカとは何かご存知でしょうか?

知らない方のために一応説明しますと、ペリカとは福本伸行氏の作品、カイジの中で出てくる地下通貨の単位。

賭博破戒録カイジ(1-13巻 全巻)

地下での強制労働の対価として支払われるのが、このペリカで、10ペリカ=1円です。カイジが一月働いてもらえるのが9万ペリカで、日本円になおすと月9000円たらずとなってしまいます。

さて、すでに周知となっていますが、アメリカと日本では同じAdSenseでもクリック単価が10倍違うと言われています。

グーグルは今のままでは日本人の人生を変えることはできない
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ですが、1クリックあたりが平均して日本円で40円。大体ざっと調べてみると、1クリック当たりの単価が米国では最大で日本の約10倍。つまり、NHKの
番組で出てきたような生活をする人というのは日本では実際のところ、ほぼ無理です。同じアクセス数を誇って、同じクリック数であっても、日本では収益が大
体10分の1ぐらいにしかならないということです。

 でですね、どういうことかといえば、アメリカでAdSenseで月90万円の収益があるとすれば、日本では90万ペリカ(9万円)の収益しか得られないということです。

逆境無頼カイジ オリジナル・サウンドトラック
逆境無頼カイジ オリジナル・サウンドトラック

 AdSenseを収益源として主に広告モデルで運用されている日本のウェブサービスは、いわば円ではなくペリカで収入を得るという過酷な経済状況の中でまわっていると例えればカイジの読者は実感が湧きやすいのではないでしょうか?

 余談ですが、私のAdSenseの収益は月に10000ペリカくらい。カイジの世界ではビールが1本5000ペリカ、焼き鳥が7000ペリカで売られていますが、この収益では焼き鳥を食べながらビールを飲むこともできません。

地下世界を抜け出すための外出権50万ペリカとなると50ヶ月もかかることに。(これはあくまでも個人としての収益なので良いのですが)

ウェブサービスのマネタイズを考える上では、ペリカに依存しないモデルを考えることも必要かもしれないですね。

完全にネタとしてのエントリでしたが、先週カイジを見たときにふとこんなことを考えてみました。

Matz x Dan x Daiji まつもとゆきひろと小飼弾の対談:エンジニア進化論に行 ってきました。

昨日行われた、Rubyを開発したまつもとゆきひろさん、元ライブドアCTOで著名ブロガーの小飼弾さんの対談で、ファシリテーターがブログ神といわれる平田大治さんという豪華イベントに行ってきました。

Matz x Dan x Daiji 「エンジニア進化論」
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まつもとゆきひろさん(以下、Matzと略)
プログラミング言語Rubyの開発者、NaClと楽天のフェロー

小飼弾さん(以下、Danと略)
バークレー中退(実家が全焼したため)
田舎にいながらでもできることを
→技術翻訳で飯を食っていた
受注額が大きくなってきたので法人を設立
ライブドアCTO → 現在
 
平田さん
ネオテニーで渡辺ちかさんと一緒だった
SixApartでエンジニアに
現在news2u.netの取締役

対談は質問に対してお二人が答えていくという形式でおこなわれました。

今の自分があるターニングポイントをはっきりと覚えている?
Matz x | Dan â—‹
Matz : ターニングポイントははっきりとしていない
Dan : 家が丸焼けになったというのがビジネスに入ったきっかけ

今注目している言語がある?
Matz â—‹ | Dan â—‹
Matz : Rubyという言語を除くとアーラン(いま勉強中)
 ä»Šå¾Œã¯DualCore 多コアが珍しくなくなっていくのでは?マルチコア時代ではソフトウェア側の対応が必要。そうなったときはスレッドモデルでは限界。アーランにはそのヒントがあるかも?
Dan : 言語をプログラミング言語だけと考えないと、危機感を覚えているのは日本語

今後日本の若年層の人口が減っていく
いまは高度なコンピュータ言語でも日本語で教育を受けることができる
→今後それを続けることができるのか?

たとえば将来Rubyは日本語では勉強できなくなるかも

日本語というのは世界的にみても恵まれている(レアな)言語
マレーシアではUNIXの授業も、テキストも全て英語。マレー語の本がない
日本とドイツぐらいしか英語以外でコンピュータサイエンスを学べる国はない

エンジニアには英語が必須?
Matz â—‹ | Dan â—‹
Dan : 英語を知っていたほうがもうかる。これは事実。
Matz : 情報の時間差があるのは事実。生の情報、速い情報を得るには英語を知っていることがアドバンテージになる。
Daiji : 半導体業界では論文は英語でないと意味がない

Dan : コンピュータサイエンスは英語が強い世界なので、日本語で勉強できたというのがすごいこと

オープンソースは最高である
Matz ○ | Dan ×
Dan : オープンソースでつくったけれどオープンではないものもある
オープンソースが最高なら、なぜオープンソースでないものも残っているのだろう?Googleが完全にオープンソースにしたら今の株価は維持できるか?

Matz : オープンソースでもサービスは成立するだろうし、Googleのもつデータセンターとデータには価値があるだろうが・・・
もしRubyをオープンソースにしていなかったら、Rubyだけでは仕事ができなかったと思う。おそらくそうしなかったら今よりも収入が少なかっただろうし、僕にとってはオープンソースは最高。

Daiji : MovableType ソースはみれたけどクローズドだった。今はオープンソースに。

Matz & Dan : 継続しないものには価値がない。
オープンソースにすることで続きやすいかも?
オープンだから続くというものではないが。

つまらないとおもいながらプログラミングすることがある
Matz × | Dan ○
Dan : 頭の中でプログラミングを考える作業はつまらなくないが、それを転写するときはつまらない
Matz : 手を動かさないと(プログラムが)書けないので、Danさんのいうような脳と手の分離がない
Dan : インプットの能力は人間は高いが、アウトプットの能力は低い
これがものすごい悩ましい。もっと速く動く手が欲しい。まだモデムのようなスピードという感じ。
Matz : 僕は処理速度がそんなに速くないので・・・でもWikipediaでは早口と書かれている。イーサネットつないだからといってそんなに速くなる気はしない。

プログラマ35才定年説は本当だと思う
Matz × | Dan ×
Matz : 人間として35才にピークがあるということに関しては反例があるが、日本の社会においてはそのような圧力はあると思う。今度、43才になるけれど同世代の人で「最近プログラムはしていない」という人が多い。昇進してマネージャーになってプログラマではなくなる人も実際にはいる。
Dan : プロだとある部分だけやっていればいいというということではない。広義のプログラマと狭義のプログラマがあり、35才まで続けるとしたら広義のプログラマになっていくことはあるかも。

20代の時に35才定年説を考えた?
Matz & Dan : 先のことは考えないから・・・
daiji : 32才から職業プログラマ 36才の今はやめてしまった。CFOに。

十年後もプログラマとして第一線にいる
Matz â—‹ | Dan â—‹

Matz & Dan : 北斗の拳の世界にならなければ。(電気が使えなくなったらソフトウェアエンジニアは絶滅)ソフトウェアエンジニアの需要があるのであれば。

いまでもFORTRANが動いている 50才以上の寿命がある
Ruby あと15年は寿命があるかな?

生まれ変わってもエンジニアでいたいと思う
Matz : ? Dan : ?
Matz & Dan : 輪廻を信じているわけではないので・・・
Dan : 積極的にこうなりたいと思って今の自分があるわけではない。アメリカにいっても実家から逃げたということもあるし。極めて受動的に生きていたらこうなっちゃった。

今生まれてきた人にプログラマになることをオススメできるか?
Matz : 僕の知っている範囲内では、ほっといてもコンピュータをいじりだす人がいる。そういう人はプログラマになればいいし、そうでないなら無理してなると不幸になるのでは。素用があるかどうは自分で決めればいいこと。
Dan : 手を動かして何かをする人が僕にとってはエンジニア。デイトレーダーもエンジニアのひとつでは。ほとんどの人は自分がこ
れをいじっていれば楽しいというものがあるのでは。社長もHRエンジニアという側面があるのでは。仕事というのは全部エンジニアと捉えている。世の中はSicenceとEngineeringにわけられる。

家族は自分の仕事を理解して支援してくれている
Matz × | Dan △
Daiji : 家族に何の仕事をしているか説明しきれない
Dan : 締め切りが近づくとイライラしたり、なんらかの負荷がかかっているというのは伝わっている。(自宅で仕事しているので)
Matz : 日本語をしゃべっているのか?といわれる。しょうがないね。普通の人には分からないことを仕事にしているので。結婚してしばらくは理解して欲しいと思っていたけれど、もうあきらめました。
JRubyにコミットしている大場さんは夫婦でエンジニア(ペアプロをやるというのをきいて、ちょっとうらやましいとも思ったり。)
Daiji : シックスアパートの創業者も夫婦でエンジニアでペアプロをしていた。

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参加者からの質問:
プログラムをはじめたきっかけとつまづいたことは?
Dan : 覚えていない・・・。妹の証言から生まれてから一桁ということはわかっているが良く覚えていない。9才とか。はじめて触った記憶があるのはApple II。中学から大学の間はブランクでやっていなかった。
Matz : ボードマイコンで遊んでいた。小学校6年くらい。プログラミングについてはまったく理解していなかった。ちゃんとプログラミングしたのは中学3年くらい。シャープのポケコンで。数字しか出なかった。ルナーランダーという月にロケットが着陸するゲームをつくったが数字しか出ないので、ロケットの高度や速度しかでないゲームだった。
Daiji : 中学生のときに三国志がでたのでずっとゲームをしていた・・・

死ぬまでプログラマでいる?
Dan : Marvin Luwinskiが死なないといっているが(笑)。ぼくは普通に死ぬと思っているので生涯エンジニアではいたい。

会社に所属する前の英語圏での生活が、プログラマとしての生活や考え方に影響を与えたか?
Dan : 影響を受けていると思うが、どういうふうにかは分からない。ソフトウェアエンジニアはなっていなかったかも。
Matz : 1週間海外出張にいくことはあるが、全然観光とかはしない。スケジュールが過密なので普通の人が観光と認識するようなことはまったくしていない。

エンジニアが進化していくためにはどのような事が必要と感じますか?
Matz : 差別化すること。
まつもとゆきひろという名前も、他の人と差別化するため
日本という社会は同調圧力が強いが、希少価値を増やして、交換不可能な人となるためには差別化が必要。

Dan : 差別化するだけではお金にはならないので、それを分かりやすく他の人に伝えられることも必要。
進化のために必要なことは生き残っていくこと。まず生き残れ!
surviveという言葉は日本ではウケがわるいけれどシリコンバレーではよく使う。偏執狂(paranoid)でないと生き残れない。インテルのアンディーグローヴの言葉。生き残るにはアンテナが高い必要があるということ。大きな組織は環境が安定しているときには強いが、環境が変化しているときには弱い。

理系的なセンスや訓練が重要という話があったが、理系的なセンスの本質とは?
Dan : 一番違うのが、同じものがどのように伝わるのか?をどれだけ気にするか?
文系は定性的でOKだが、理系は定量的な視点も求められる。再現性の圧力が理系では高い。

二人のロールモデルは?
Dan & Matz : ラリーウォール
Matz : 自分自身が東京にいなくても生活できるというロールモデルになりたい。
それができるということが分かれば後に続く人もいるので。
ラリーウォールのProgrammingPerlという本が読み物としてとても面白くて衝撃だった。それまでのプログラミングの本とは全く別。
Dan : プログラミングに笑いをもたらしたのがラリーウォール。

まつもとさんはRailsに出会ってどう感じているか? Danさん的Railsはないの?
Matz:ちょっと複雑な想いもあるけれど、それがなかったらこんな風にRubyが広がらなかったかな、と。DHHがRubyをつくったのは24歳のとき(そうくる?みたいなことを大胆に実現したのがDHH)おおむね感謝しています。
Dan : 物事全体をつくるというのはあまりやっていない。

PHPまだはやっていると思うが、カリスマの人からみてどうなんでしょう?
海外の女性プログラマは?女性の活躍というのはどうなの?

Matz & Dan : (笑)コンピュータサイエンスとしての知識が高まるとPHPに対して不満がでてくるかもよというのは予言しておきます。RoRもPHPじゃできないことをやるために生まれたというのが歴史的背景(Dan)
Dan : (女性は?という質問に対して)
なんで野郎ばっかなの(笑)?日本のカンファレンスは女性がそれでも多いと外国人には言われる。
Matz : Ruby Conference。去年ようやく最初の女性のプレゼンターがでて話題にあなった。
Matz & Dan : 日本で一番perlのソースを知っていると思われるのも女性エンジニアだよね?シャイだから講演を頼んでも断られるけれど。
PHPはモテ言語?(女性プログラマ多い言語かも)

エンジニアにブログが必要か?
Dan : 転職のチャンスがあればやっておいたほうがいい。はてなやライブドアに入りたければ必須かも(笑)。
Matz : ツールなのでやっとけば有利に使えばよい。amachangのようにブログに書いて学んだことを書いて間違えたことを指摘されたりすることで学んでいく人もいる。一番学べるひとがアウトプットを出すひとでは?アウトプットを出していくことが学んでいくことに繋がる。
Dan :  間違えても分からなくてもいいから、それを正直にブログに書いていけばいい。アウトプットを出してたたかれることで成長できる。
Ruby : Rubyが育ったのもいろいろな人からのフィードバックがあったらか。
Dan : Rubyは隙がないので、突っ込みが少ないのでは? もっと隙があってもいいかも。Perlは隙だらけで突っ込みやすい(笑)。逆にPerlはã
ã®éš™ã‚’補完する○○と組み合わせて最強になったり。

 

ということで非常に刺激を頂けたセッションでした。個人的には差別化というよりは、孤立化?が進んでいる感のある日本で、日本のIT業界、または日本人がどのように差別化を行っていくべきか、ということをきいてみたかったのですが、それは一人一人がまずは考えてみることなんでしょうね。

現在の仕事も積み重ねつつ、どのように差別化し、今後学んでいくべきかについて改めて考えさせられました。

Sunday, March 9, 2008

ノートンのイベントでブロガーミーティングについて考えてみた

AMNウィルスバスターブロガーミーティングに参加しました。その1の続きです。

最初は、ノートン360の製品の特徴や、ウィルスの現状などについての講義。
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その後のシークレットパーティのステージも兼ねていたため、非常に豪華なブースで驚かされました。最初は、ブロガーMTGだけのために用意されたと思っていました(汗;)

Norton360についての説明を受けて感じたのが、PCのパーフォーマンスを極力落とさずに最大限のセキュリティを確保しているということ。前回参加したウィルスバスターのブロガーMTGでは、3つのアプローチでセキュリティ対策を行っているというのがこちらに伝わってきたメッセージであり、各社のメッセージの違いを感じることができました。

ノートン360
ノートン360

Norton360を実際に試すことができるブースも用意されており、秘密基地のような豪華なセットが設置されていました。

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(取材のカメラも)

さてブロガーMTGの内容ですが正直いって個人的にはあまり興味を持てませんでした。私としてはどのようにマーケティングを行うのか?ということが主な興味でしたが、ウィルス対策ソフトという攻めというよりは守りのための製品であり、何かをできるようにすることではなく何かが起こらなくて当たり前という製品だとユーザーの興味を喚起するのは難しいかもしれないですね。

体験用PCを触りたいとは思わず(一体何をチェックしてみればいいのだろ?)遠巻きに眺めていました。

ひとつ感じたのが、主催者からブロガーに対する一方通行ではなく、双方向にやりとりするようなアプローチのほうがより良かったのでは?ということでしょうか。

そういった工夫はウィルスバスターのブロガーMTGのほうがより考えられていたかもしれませんが、どちらにせよ主題へ興味を持たせることの難しさというのはあるように思いました。 どのようにしてネット上、ブログでのマーケティングを行うのか、というのをひとつのお題にして主催者とブロガー双方で考えてみても良かったかもしれないですね。

その後のシークレットパーティは、とにかく豪華でびっくり。企画の内容からしておろらく日本独自のものなのでしょうが、かなりお金がかかってそうです。日本はウィルス対策ソフト市場において大きなマーケットなのでしょうか。

ネット上でも公開されているノートンファイターという戦隊ヒーローネタの動画がまず最初に上映されました。

ノートンファイターの勇姿
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(どうでもいいのですが、ノートンファイターかなりもっこ○しています)

続いて、ノートンファイターがステージに登場
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その後、サプライズで影山ヒロノブ氏が登場
いきなりドラゴンボールZの主題歌、CHA-LA HEAD-CHA-LAの熱い歌声を生で聴けるとは思っていませんでした。
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次に鳥人戦隊ジェットマンを歌いあげたあと、最後にノートンファイターの主題歌というオリジナル曲を歌ってイベント終了。

影山氏の熱唱は動画でも撮影してみましたが、版権ものはYouTubeなどでアップすることが難しいため、こういった版権フリー?のものを用意することは大事なんでしょうね。(横田さんが動画、写真撮影について意見を述べられていますがポリシーを事前に告知しておいたほうが良い気がします。ただサプライズという演出上難しいかもしれないですし、また逆にあえてグレーな部分を残しておきたいという意図があるかもしれないですね)

後ほど動画をアップします。YouTubeにアップ中です。アップしました)

非常に大盛り上がりとなった会場でしたが、製品の性質上、魅力を伝えたり話題性を生み出しにくいため、このようなキャラクターやイベントはひとつのメソッドであると思う一方で、いろいろと考えさせられました。

自分の中でも結論がでていないのですが、
CGMが広がる中で、従来のマスメディア型キャンペーンがどこまで今後効果的なのか
・プロの仕事を見させてもらって、そのクオリティーの高さに驚かされた。一方でニコニコ動画や、YouTubeの作品に見られるような、新鮮さや予測のできない面白さは感じられず。

とはいえ否定的であるということではなく、世の中のほとんどの広告、キャンペーンがこのように行われているのでは?とも思います。

デジタル製品、ソフトウェア製品に関しては、広告(CM、イベント)ではなく、ネットのニュースやレビュー記事が主なコンタクトポイントとなってきている人が多いかもしれない(少なくとも自分はそのようです)ですね。それが上記の違和感に繋がっているのかもしれません。そんな時代においてのキャンペーンのあり方について考えさせられました

追記:
今回は、ノートン社のブログマーケティングへの取組みが体験できたことが何よりの収穫でした。イベントではあまり触れていなかったようなのですがノートンファイターブログというのものがあります。できれば、こちらの話が個人的には少しきいてみたかったです。

ノートンファイターブログ
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