Wednesday, March 12, 2008

日本のウェブサービスは『ペリカ』(c)カイジでまわっている

ペリカとは何かご存知でしょうか?

知らない方のために一応説明しますと、ペリカとは福本伸行氏の作品、カイジの中で出てくる地下通貨の単位。

賭博破戒録カイジ(1-13巻 全巻)

地下での強制労働の対価として支払われるのが、このペリカで、10ペリカ=1円です。カイジが一月働いてもらえるのが9万ペリカで、日本円になおすと月9000円たらずとなってしまいます。

さて、すでに周知となっていますが、アメリカと日本では同じAdSenseでもクリック単価が10倍違うと言われています。

グーグルは今のままでは日本人の人生を変えることはできない
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ですが、1クリックあたりが平均して日本円で40円。大体ざっと調べてみると、1クリック当たりの単価が米国では最大で日本の約10倍。つまり、NHKの
番組で出てきたような生活をする人というのは日本では実際のところ、ほぼ無理です。同じアクセス数を誇って、同じクリック数であっても、日本では収益が大
体10分の1ぐらいにしかならないということです。

 でですね、どういうことかといえば、アメリカでAdSenseで月90万円の収益があるとすれば、日本では90万ペリカ(9万円)の収益しか得られないということです。

逆境無頼カイジ オリジナル・サウンドトラック
逆境無頼カイジ オリジナル・サウンドトラック

 AdSenseを収益源として主に広告モデルで運用されている日本のウェブサービスは、いわば円ではなくペリカで収入を得るという過酷な経済状況の中でまわっていると例えればカイジの読者は実感が湧きやすいのではないでしょうか?

 余談ですが、私のAdSenseの収益は月に10000ペリカくらい。カイジの世界ではビールが1本5000ペリカ、焼き鳥が7000ペリカで売られていますが、この収益では焼き鳥を食べながらビールを飲むこともできません。

地下世界を抜け出すための外出権50万ペリカとなると50ヶ月もかかることに。(これはあくまでも個人としての収益なので良いのですが)

ウェブサービスのマネタイズを考える上では、ペリカに依存しないモデルを考えることも必要かもしれないですね。

完全にネタとしてのエントリでしたが、先週カイジを見たときにふとこんなことを考えてみました。

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