Wednesday, November 21, 2007

モバイルウェブサービスはなぜ日本で成功したか?

日本ほど携帯のウェブサービスが成功している国は他にはあまりありません。

なぜ日本でモバイルウェブサービスが成功し、他の国ではそれほど普及していないのか?

様々な原因が考えられると思いますが、私はその一つとして
「日本語だったから」

ということが理由のひとつとしてあるのではないかと考えています。

 

携帯の画面ではPCに比べて圧倒的に少ない情報量を表示することしかできません。

特にi-modeがスタートした当初は全角横8文字、縦8文字しか表示することができませんでした。

この限られた表示領域でも日本語の場合は、漢字があるため少ない限られた文字数でも工夫次第で必要十分な情報を伝達することが可能です。

英語の場合では、半角16文字だと表示できるのが2、3単語、場合によっては1単語しか1行に表示できないほか表音文字であるため情報を圧縮することが困難です。

YOUUと省略して表記したり、ASAP(as soon as possible)などの表記を工夫して使っても情報の圧縮には限度があります。

また英語の場合は、単語の途中で行を折り返すことができないため表示できるスペースがあまっていても単語が長ければ次の行にうつることになります。(音節で区切ることができますが自動的に区切ることはできません)

日本語の場合は文章中のどこでも改行することができるため表示領域をフルに使って情報を伝達することができますが、英語の場合はスペースを含めて有効活用していない領域を必ず消費することになります。

そのため携帯の画面で伝達可能な情報が日本語に比べてかなり制限されることになります。

特に不利になるのが携帯の縦長の液晶です。

横幅が狭いと英語の場合はどうしても文章を改行する頻度が多くなり1行で表示できる単語が限られてくるため有効活用できない行末のスペースの割合が多くなります。

狭いスペースで多くの情報を記入するためには縦長の液晶よりも横長の液晶(PSPのような液晶)が英語の場合は適しているはずです。

アメリカを中心にブラックベリーが人気あるのも、横幅があり英語の表示に適した液晶を備えているからということもひとつの要因としてあるのではないかなと考えています。

2 comments:

  1. こんにちは。いつも拝読させていただいております。
    日本語だから、ということは、中国語、韓国語も同じ理論、ということなのでしょうか?

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  2. ookiさん>そうですね、中国語、韓国語のほうが欧米の言語よりもモバイルサービスには適しているのではないかな?と思います。

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