Sunday, September 16, 2007

考える100分

昨日は、放送作家集団アングルがおこなっている企画術セミナーに行ってきました。

講師は古館プロジェクトの林賢一さん、ゲストはヒーロー(お笑いタレント)の鉄建さん。

林賢一(古館プロジェクト)
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鉄拳(吉本興業)

芸人がネタを考えているとき、
普段どんなことを考えているのか?
など考え方についての話をきいてきました。

あるあるネタ(エンタの神様)
 いま芸人で、あるあるネタをやる人が多い
 共感できることは、芸人のネタ以外でも仕事にやくだつよね。
考え方のパターン
 どんなパターンで考えているのか?
 どんな切り口で物事を切っているのか。

鉄拳さんが芸人になるまで。
 「芸人じゃないよ、ヒーローです。」
 世界はいろいろなことが起こってやばくなっちゃう。
 それを未然に防ぐため未来からやってきたヒーローという設定。

ヒーローになるまでは?
 高校1年の時、漫画家になりたかった。
 ちばてつや賞に入賞した。
 漫画家は漫画が有名になるけれど、本人は有名にならない
 本人が有名になりたい。だったらプロレス?
 18歳でFMWに合格。(レスラーではなく、レフェリーでの合格だった)
 その後、小劇団に入ってお笑いライブをやっていた。
 絵が得意だから、絵を描く。プロレスが好きだからレスラーの格好で。
 結構、ウケた。TV局の人が目をつけてくれた。
 オンエアバトルへ。

■あるあるネタについて
 あるあるネタは共感
  僕もそうだと思って笑いをとる
 CMも共感では?
 「あるある」の考え方はいろいろ使えるのでは?
 
 不便の「あるある」を考えて真逆に考えると、改善に繋がる
 本屋の不便の「あるある」
  真逆にするといい本屋を良くする改善策になる
  世間の「あるある」が改善されていくとネタがなくなる?(笑)

 この「あるある」力をどう鍛えるのか?
 いろいろなところを見る力。観察力。
 自分がやっていること以外にも、他人を見なきゃいけない。
  他人の経験を自分の経験のようにネタにする

共感できるかどうかはの割合的には半々。
強弱が大事
 最初に飛ばしてしまうとお客さんが疲れてしまう
最近の芸人はオチが弱い?
 最後はスーと終わる

「あるある」ネタはどうやって考える?
 昔の失敗談を思い出す
 一人よりも何人かで考えたほうがアイディアが出やすい

林さん
 ネタを書いても、それが面白いかどうかわからない
 →友達、両親に「面白い?」ときいていた
 慣れてくると自分でも客観的に見れるようになる

女性のスタッフに見せてウケると、お客さんにもウケる
 最初の頃はそうやってみてもらっていた

客観的な自分は意識している?
 誰にだったらウケるんじゃないかと考えている
 そうなるには数を重ねていくことが大事。経験

林さん
学生のときは、ネタなんていくらでも考えられるだろうと思っていた。
最初は全然思いつかなかった
→考える量を増やさないと筋肉ができていかない
→数を出すのもひとつの才能


■考えるパターン
妄想
 ふだんから自分じゃない主人公のキャラの話を妄想したりする
通常のネタを考えるときに妄想したりする
 ルパン三世のネタ
 →キャラクターを街中で歩かせたときを妄想する
逆パターン
 正義を悪にしたり、少ないものを多くしたり。
 怖いひとが優しい
  ギャップをつくりだす
共通点
 こんなF1レースは嫌だ
  検索してどんな共通点があるかを探す
極端にする

テレビの企画の考えかた(逆転させる)
 校内暴力、不登校→「学校へ行こう」という企画がうまれた

みんなが同じ方向をみているときに、真逆を向くと、そこはスカスカなのでチャンスがある

掛け算
放送作家がよく使うテクニック=掛け算
 料理×対決=どっちの料理ショー
いま話題のものを二つ組み合わせるとネタができる

新しい商品を考えるときは、あるものとあるものを掛け合わせてみる
 
■締切について
 時間があると休んでしまう。アドレナリンが出ない。
 リラックスしているときよりも、追い込まれたほうがアイディアがでてくる
 →人によって違うけれども。

観察しようと思って観察している?
 観察しようと思って観察しても、出てこない
 思い出す力が大事。
 常に思いだせるところにネタを持っておく 
 

ということで、 仕事の上でも役にたつような、考え方についてのお話でした。

個人的には、みんなが同じ方向を見ているときに、真逆を向く、ということは割と意識するようにしています。(ブルーオーシャン、レッドオーシャンの考え方もそうですね。)
 

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