7月24日ET研番外:キャリア開発とBlog
出演されたのは下記の方。
徳力基彦さん(アジャイルメディア・ネットワーク取締役)
Blog:ワークスタイルメモ、tokuriki.com
渡辺 聡さん(渡辺聡事務所,某社社外取締役)
Blog:CNET Japan 情報化社会の航海図
、SW's memo / 渡辺聡事務所
黒坂達也さん(クロサカタツヤ事務所)
Blog:CNET Japan 情報通信インサイト、another aspects from txk
途中からの参加だったのですが、キャリア開発にまつわるいろいろなお話をおききすることができました。
そんな中で、心にとまったエピソードをこちらでいくつかご紹介したいと思います。
会社員でいるリスク、独立するリスク
最初にキャリアのリスクに対する考え方が三者三様で非常に面白いな、と感じました。
徳力さんの場合:
・会社員であるメリットを最大限に生かし、リスクをヘッジ
社員としての安定。
仕事の増減には波があるが、社員であれば、安定した収益を得られる。
→例えば、ブログを書いていても仕事はまわっていく
(もちろん仕事で結果を出しているということが前提だけど)
渡辺さんの場合:
・個人事業主であることよりも会社員でいることのリスク
会社員だと、仕事を自分では選べない
自分がコンタクトしたい人に、自由にコンタクトして仕事を行えないのが最大の黒坂さんの場合:
・仕事を自分でコントロールできないリスク
ハードワークによって、身体にアラートがでていた。
持続して仕事していくために、会社員でいることのリスク。
転職、独立するのもリスクであり、また会社に居続けることもリスクということですね。何をするうえでもリスクはあり、そんな中で、徳力さん以外のお二人は、独立をすることを選び、一方、徳力さんは、
・個人でできることは限られている
・会社のために働けば会社が助けてくれる
という時代から
・個人でも大抵のことはできる
・自分ができることを会社に提供することで自分も楽しい
という時代に。
というふうに、会社との付き合い方をシフトされているのが印象的でした。
どうやって仕事を得続けていくか?
実は、私は20代前半のときにフリーランスという道を選んだのですが、仕事を回していくことと、それと並行して営業活動を行い次の案件を確保することがなかなか両立できず、非常に苦労しました。そこで、お三方がどのように仕事と並行して、案件獲得・種まきをされているのかをお伺いしてみました。
渡辺さんの場合:
案件を複数人でシェアする
2、3人で動いていると、誰かが何かを見つけてくる
1人だと種まきができない
営業 案件管理 実行全て1人だときつい
そこのリソースをシェアをしていると、メンタル的にも楽
会社はある意味いいスキーム
黒坂さんの場合:
そのためのブログ
CNETでブログを初めて3日で問い合わせがきた レアな例だが・・・
書くというのはpurifyしていく行為
こうゆう方向に仕事を進めていきたいと話すことで自分の中で考えがまとまる
伝えていかないと誰にも伝わらない
表現していくことが大事
ブログというのはそのために非常に便利なツール
徳力さんの場合:
それが独立しない理由
会社員であるメリットは、すべてを自分でやる必要がなく、自分の得意分野に集中できること。
ということで、複数人で案件をシェアできるというのは、いいアイディアだな、と思いました。コミュニケーションがより容易になってきていますので、今であればこのようなネットワークをつくるコストはかなり低くはなってきているのではないでしょうか。SNSならぬ、ShigotoNetworkServiceとか、うまれてくるかもしれないですね。アメリカではLinkedInがそのように機能していると言えるかもしれません。
転職・退職にどう踏み切ったか?
徳力さん:
辞めるリスクと辞めないリスクをずっと考えていた
悩んで納得して結論に至った
渡辺さん:
こっちの方がいいという見込みにスライドさせた
保障されていないので、本当に大丈夫かと考えた
妻も働いていたので、
少なくとも夫婦の片方が働いているというリスクヘッジができた
黒坂さん:
結婚してたから、転職できたかも。
パートナーがいて精神的に支えられている
相手がいると万能感が消える
じゃあ、自分に何ができるんだろう?と考え始める
ということで、家族の存在というのは、キャリア開発においても大事みたいですね。家族がいるから退職できないのではなく、家族がいて、自分以外の収入があるから冒険できる、あるいは家族の支えがあるから、チャレンジをすることができる。結婚していることがリスクになるのではなく、逆にリスクヘッジになっている点が面白いな、と感じました。
皆さんのお話をお伺いして、感じたのが、
リスクをとることでリスクをヘッジしている
ということ。
既定観念に捉われられず、自己実現のためにリスクに取り組むことこそが、最大のリスクヘッジなのかもしれないですね。
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