Saturday, May 12, 2007

ブラックベリーはなぜアメリカでヒットしたか? その2

前記事:
ブラックベリーはなぜアメリカでヒットしたか? その1
の続きです。

ブラックベリーがアメリカでヒットした理由として、移動中や空港などで出張の際にメールが確認できるという要素が大きいと感じています。

メールチェックを行うのであれば、別にキーボード端末でなくてもいいのですが、日本での携帯メールが普及した時期に、海外では音声端末がまだ主力であり、(あっても多くがSMSに対応したものであり)携帯メールがつかえる携帯端末の普及が遅れていました。

結果として、親指での携帯メール文化が、日本に比べて普及が送れ、若者の間に限定的にSMS文化として普及しました。

そんな中、キーボード付で、デフォルトで(リモートメールのようなサービスに追加契約しなくても)Eメールがつかえる端末は、操作も分かりやすくオヤジ世代、ビジネスユーザーに普及。

QWERTYタイプができるキーボードと、すぐにEメールやPCと連携できるという使い勝手の良さが、多くのユーザーに受けいられたわけです。

アメリカは、広いので国内出張の場合はほぼ飛行機を利用することになりますし、近場の移動でもニューヨークなどごく一部の地域をのぞいては、車を使って、それなりの時間を移動することになります。移動時間中にメールが全く確認できないと、長時間ビジネスに支障をきたす訳です。

空港では無線LANが使える場所もありますが、限定的な上、荷物を抱えた状態でパソコンを操作するのは非常に不便です。そういった場所でも手軽に、確実にメールがチェックできるブラックベリーが重宝されたはずです。

もし、この端末が、携帯電波の環境を意識することなく、日本でもそのまま使えたとしたら、iPodのように日本市場も席捲していたかもしれないですね。

アメリカ市場と、日本市場の特性は違うので果たしてブラックベリーがそのまま日本でも使えたからといって日本でヒットしたかどうかは分りませんが、ビジネスマンのニーズに徹したシンプルな製品ということが、市場の大きな支持を受け、Windows Mobile対応端末が多く登場している現在でも、シェアを保っている理由なのではないかと思います。

No comments:

Post a Comment