Friday, September 26, 2008

地方紙の時代?

五島列島の離島ブロガーを取材するために長崎に来ています。


長崎行きのスカイネットアジア航空の機体に搭乗するときに目の前の人で配られていた日経新聞が無くなってしまい、代わりに渡された宮崎日々新聞を受け取りました。


 photo99.jpg


「長崎行きなのになぜ宮崎の地方紙?」と思ったのですが(宮崎から到着した機体だったのかな?)離陸前では携帯も操作できないのでおもむろに読み始めました。


するとこれが思いの外面白い


普段読まない新聞だから新鮮に感じるのかもと思いましたがそれだけではなさそう。


しばらく考えてみたら読んでいるのが普段ネットやテレビで目にしているヘッドの情報ではなくテールの情報だからなのだと気づきました。


日経や朝日などに載っている情報はネットでも見なれたものばかり。それに比べ宮崎日々新聞のほうは目にしたことのない情報ばかりなのです。


先日参加した東大と読売のシンポジウム「情報の海~漕ぎ出す海」の立花隆氏の講演ででてきた話に、ニッチメディアである出版はしぶといという話がありましたが、地域特化のニッチなコミュニティーを持つ地方紙のほうが、今後は全国紙よりもしぶとさを発揮できるのかもしれません。


過去記事:東大・読売新聞共催のシンポジウム「情報の海〜マストからの眺め」参加レポート


いわばヘッドとしての全国紙のほうがネットや他メディアの影響を大きく受け、地方紙のほうはやり方によってはこの影響を少なくし、ニッチメディアとしての活路を生み出すことができるのかも、と考えたりしました。


(現状は地方紙も広告売り上げの減少で苦しんでいるようですが)


テレビ局に関してもキー局にかわって地方局がイニシアチブをとっていくということが不可能ではない・・・そんな風に思います。


全国対象の数百万という漠然としたターゲットよりも、地域がセグメントされた地方紙は、よりユニークな広告媒体ともいえます。


そうなると広告業界についても現在の首都圏中心、ナショナルクライアント中心から地方主体にシフトしていくという変化が起こるのかもしれません。(例えば全国区のスーパーよりも地場のスーパーのほうが勢いが良いといった事例も生まれてきています)


最近、山手線のポスターなどではRootsの缶コーヒーのキャンペーンにみられるように、駅に特化したものが貼られたりしていますが、各地方に特化した広告を各地方紙別に何十パターンも出すというような取り組みなどが出てきたりすると面白くなりますね(もうあったりするのかな?)

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