iPhoneをさらに売るための7つの方法というブログ記事の中で、なぜソフトバンクはiTunes Music Storeを3G帯で使えるようにしないのか?と書かれていたので、それに対してコメント。
これは特に意味がわからないのだが、なぜソフトバンクはiTunesストアを3G帯で使えるようにしないのだろうか。
モノによってはApp Storeのソフトの方が遙かに容量が大きいにも関わらず、AppStoreは3Gでも利用できるのに楽曲購入はできない。無線LANは普及したといってもまだまだ一部の人たちのものであり、そーいう人たちは
iTunes を利用するなというか。これ、ケータイで言うところの着うた(=キラーコンテンツ)を利用するなと言っているのと同じで、あまりにも意味がな
い気がする。そこまでソフトバンクのデータ通信網は腐っているんだろうか。(笑)
海外では普通に3Gで楽曲購入ができているはずだ。必要なら回線を増強してでもここはとっとと解放すべきである。
技術的にはもちろん可能。しかしソフトバンクではなくアップルはそうしたくてもできないのだ。おそらく大人の事情があるから。
ちなみに米国のiphoneのページを見てみるとこのような記述がある。
iTunes: Search the iTunes Wi-Fi Music Store music catalog,
or browse, preview, and purchase new releases, top-ten songs and
albums, and more. In select Starbucks locations, find out what song is playing in the café, then buy it instantly.米国でもiTunesの曲はWi-Fi経由では購入できても3Gネットワークでは購入できない(できないと明記されているわけではないが、AppStoreのほうでは"you can purchase or download using your Wi-Fi or cellular data network connection."とはっきりと携帯ネットワークでダウンロードできると書かれているからできないのだろう)
iTunes Music StoreがiPhoneから利用できないのは、おそらくiTunesでの楽曲販売の契約がPCを前提としたものであり、モバイルを含めた契約とはなっていないからではなかろうか。
コンテンツの販売契約、利用契約を結ぶにあたっては利用範囲、利用形態を広げれば広げるほど権利処理は難しくなるため必然的により利用方法が限定された形での契約が締結されることとなる。
特に携帯での音楽配信は日本の着うたはもちろんのこと、他の国でも行われていることから、モバイルでの配信契約はPCとは別のビジネスとしてコンテンツホルダーは考えることとなる。
したがってWi-Fi経由での権利処理はクリアーできても3Gネットワーク経由となると他社のモバイル配信契約などもありアップルとしてクリアーしたくてもクリアーできないのではないだろうか?
例えば、日本においては着うたであれば200円で販売される楽曲がiPhone経由では100円で販売されるというのは各関係者にとって問題があるだろうし契約の条項として、そのようなこと自体が起こらないような配慮がされるのが自然だ。
交渉相手が一社ならばともかく、それぞれ異なった事情をもつ様々なコンテンツホルダーに対して契約改訂を行っていくのは難しいことであり、そのような事情からiPhoneの3Gネットワーク経由でiTunes Storeの楽曲は販売されていないというのが私の推測。ひょっとしたら真実は別のところにあるかもしれないが・・・。
(引用させていただいた文章が、である調だったのでこちらの記事もそちらにあわせて書いてみました。ちょっとなれないですね・・・)
勉強になりました
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