テスラの電気自動車、ロードスターに乗ってきました その1の続きです。
試乗した感想などをすぐに書こうと思ったのですが、今まで乗ったどんな車とも乗り味が違ったので、少し整理する時間が必要でした。
テスラ ロードスターに乗った感想をまとめてみると、
1.とにかく低重心な乗り味
2.電気自動車ならではのスムーズな加速と乗り易さ
3.高級車のオーラはないが、一度乗ったら忘れられない乗り味
の三点です。
実際に試乗したのがこの青いテスラ・ロードスター。
1.とにかく低重心な乗り味
まず、とにかく驚くほど低重心。スピードをだしても、まるで下に押さえつけられているような感じでどっしりと安定しています。
シート位置が低いということもありますが、バッテリーやモーターが後ろにあり、ミッドシップに近い構造というのもあるのでしょうね。
車高も低いので、普通の車はタイヤの上に乗っている感覚ですが、この車だと車の真横にタイヤがついているような感覚。F1カーと似たような感じかもしれません。
何かの上で転がっているというのではなく、重たく、がっしりとした個体の中央に入って、それと一緒に水平移動をしているという感じがします。
加速が下からくるというのではなく、座席の真後ろからくるという感じです。
2.電気自動車ならではのスムーズな加速と乗り易さ
当然、テスラは電気自動車なので音もせず、加速もスムーズ。ガソリンカーのような振動もありません。このあたりはプリウスと一緒ですね。
ただし、プリウスがタイヤが自然と転がるような乗り味なのに対して、こちらは押さえつけられたタイヤがトルクでグングンと全体を押し上げるような感覚。ものすごくパワフルです。
それでいて、運転しにくいということがないんですよね。運転は基本的にオートマだし、ギアチェンジによるショックもなければ、アクセルを踏んでから挙動がダイレクトに変わるので、簡単に思い通りのドライビングができます。
アクセルをオフにすれば、すぐに回生ブレーキがきくので、スピードが加速したままにならず安全。エンジンブレーキはかなり強いです。
また電気自動車なのでオートマのようにクリーピングは必要ないのですが、ブレーキを離せば弱くクリーピングで前に自動的に動くようになっています。 これは運転のしやすさを考えての仕様だということでした。
試乗した車にはパワステがついていないということでしたが、重心が低くて安定していますし、アクセルの動きに対してスピードがダイレクトに反応するので、0-100加速に4秒かからない車であるのにも関わらず、運転がとても楽です。
車体が軽いわけではないし(むしろずっしりと感じます)、ハンドルも重たいんですよね。 でも、驚くほどスムーズに運転できます。
持っているパワーは完全に電気自動車のイメージとは別物です。完全にレースカーといっていい驚くほどの速さと力強さ。
一流のスポーツカーと同じように、ものすごくパワフルでありながら、とてもスムーズで扱い易い。相反する二つのものが同居している感じです。
この感覚はMacBook Airのくせに驚くほどソフトの挙動が速いに近い矛盾した感じに近いかもしれないですね。
3.高級車のオーラはないが、一度乗ったら忘れられない乗り味
ただ、まぁ、高級感はないんですよね・・・。販売員の方が、「フェラーリより加速が速いですよ」と言っていましたし、確かにその通りなのでしょうが。
質感でいえば、マツダのRX-7や、三菱のスポーツカーとそんなに変わらないかもと思ってしまいました・・。高級車独特のオーラというのは感じられません。同じアメリカ生まれのカマロとかにも近いかな。
デザインもかっこわるくはないけど(ロータス・エリーゼをベースにしているし)一般的だし、コルベットのほうが存在感があるかな、と思います。
テスラ・ロードスターの1280万という価格を考えると、もう少し高級車としてのオーラが欲しいところです。
でも、一度乗ったら、この乗り味はなかなか忘れられないのではないですかね。
1日たっても、まだこの車に乗った感覚をはっきりと覚えていて、この車に乗ってドライブに出かけたらどんな感覚かな…と思わずシミュレートしている自分がいます。
重たい車体。ひたすら低重心。めちゃくちゃパワフルな加速。でも電気自動車ならではの静かさとスムーズさ、そして運転のしやすさ。不思議な感じなんですよね。
お金に余裕があれば、しばらく使い倒してみたいと思わせる車です。高級車のオーラはないものの、扱いやすくカジュアルながらどっしりとしたスポーツカーといったらいいのでしょうか。
この車、楽しいですよ。
できることなら、数ヶ月くらい乗り回したいです。
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