Monday, May 26, 2008

地デジはどうなるのか離島で考えた

先週、北海道の離島、天売島、焼尻島を訪れ、地デジがはたしてこのまま順調に移行するのだろうかと考えてしまいました。

この二つの島はどちらも人口300人ほど。各世帯にテレビもあれば、旅館の客室には1部屋1台、島への定期船にまでテレビが備わっています。

imgp2263.jpg
(定期船内の様子)

東京では地デジも広まりつつあり普通に2011年には移行しているんだろな、と思っていたのですが、広大な地デジエリア外の土地を訪れてみると、これはなかなか厳しい状況だな、と考えさせられたわけです。

北海道では、札幌、旭川、小樽など主要都市周辺以外はエリア外。この二島はもちろん、留萌や羽幌といった町もまだエリア外ですし、今回訪れた島よりもさらに有名で人口も多い、奥尻、利尻、礼文といった島もあります。

天売島、焼尻島は羽幌よりも25キロ以上沖合にありますから、そこまで電波を届けようとするとなると、それなりの投資が必要になります。600人のための投資が必要であり、もちろんこのような地域は日本全国に多くあるに違いありません。果たしてそれが現実的なことなのか。

いや、そもそもいくらかかるのこれ?とくらくらくる感じ。デジタルBSやCSで代替することを前提としないと、厳しい気がします。 ネット時代の道路建設、公共事業なのかな。

参考記事:
2011年7月、地デジを見られない人たちはどうなる

実際に、天売島、焼尻島へは今年の夏にADSLが開通するかもしれないとききましたが、通信会社が損益分岐にのるのが厳しいと考えており、サービスが実際に開始されるかどうかは見えないとのこと。

また地デジのエリアを拡大するよりも、まずはブロードバンドをこのような地域に提供することが大事なのではないかと個人的には思います。

今後どうなっていくのか、気になります。

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