Monday, March 31, 2008

離島を取材しに行きます。

以前から暖めていたことをひとつ今年は形にします。

今月から、離島の取材を始めます。

正確に言えば離島そのものではなく、離島に暮らす30代の人生と暮らし、離島のブロガーなどの話をきき、あるサイトにて離島と30代の暮らしについて紹介していく予定です。

4月は三重県答志島、
5月は北海道天売島、
6月は鹿児島県の離島を訪問する予定でいます。

三重県答志島
[googlemaps https://maps.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&geocode=&q=%E5%A4%A9%E5%A3%B2%E5%B3%B6&sll=34.526641,136.87849&sspn=0.095321,0.214233&ie=UTF8&ll=34.526641,136.87849&spn=0.095321,0.214233&output=embed&s=AARTsJrXVq6xSB5RfcNctzYbRQqdWXAYdg&w=425&h=350]


離島というのは考えてみると非常に面白い場所です。


限られた土地の中で小宇宙のように存在する山や集落。周囲を海に囲まれ、他の世界と一定の距離を保っているからこそ生まれる独自性もあり、多様性が重視されていく現代において非常に貴重な場所だと思っています。

一方で、多くの人が都会に住み、離島に住んでいる人は日本という国の中では割合から言えば少ないです。インターネットによってどこからでも仕事ができるようになり、どこからでも情報発信できるようになったものの,依然として大多数の情報が都市から発信されています。

個人的には、このような島における暮らし、散布図でいえば外れ値であるものにこそ面白さや他にはない価値があると考えています。いわばヘッドではなくロングテイルに近い場所を訪れてみたいと考えています。

フラット化する世界の中において、その流れからは少し外れた場所にあるこのような場所を訪れたいとも思いますし、 島から情報を発信するブロガーを訪問しながら、そのような場からネットで情報を発信していく意味についても取り上げていくつもりです。

私が好きな「使いみちのない風景」という村上春樹の一冊の本があります。

使いみちのない風景 (中公文庫)
村上 春樹
4122032105



それ自体には使い道はないかも知れない。でもその風景は別の何かの風景に、おそらく我々の精神の奥底にじっと潜んでいる原初的な風景に結びついているのだ。

そこに住む人が日々どんな風景を目にして暮らしているのか、そして何を感じているのか。その場所での風にふれ、少しでもそれに近づくことができたら、と思っています。


たぶん僕らはそこに自分のための風景を見つけようとしているのだ。少なくとも僕はそう思う。
そしてそれはそこでしか見ることのできない風景なのだ。
僕らにはおそらくそのような風景が必要なのだ。 

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