本日8月31日を最終出社日として楽天を退職しました。
残った有休を消化し、来月半ばから新たな職場で働きます。
楽天ではほぼ4年間働いてきました。4年間にひと月弱足りないくらい。
楽天としての最初の海外展開であった台湾の楽天市場の開発に携わり、その後、米国リンクシェアに出向して約1年半ニューヨークで過ごしました。
帰国してきた後、楽天が買収したBuy.comという米国のマーケットプレイスと連携して、100以上の米国の店舗から個人輸入が手軽にできる、アメリカ・ダイレクト の開発を担当。
台湾、米国東海岸、西海岸と仕事をさせて頂くことができました。
楽天は実際に働いてみると、想像していたような体育会系のところはなく、待遇もよく、居心地のいい会社でした。
ただこれは部署や、ポジションによっても感じ方が違ったり差はありそう。グループ全体で1万人以上もいるので、部署によってかなり違いがあるように思います。
上司に恵まれていましたし、とてもやりやすい環境で働かせてもらえたのかな。
でも全般的には待遇がいいと思います。三木谷さんは厳しいことを言うときがありますが、必ずチャンスを与えたり、猶予をあたえますし、全般的にいい人が多い会社だと思います。
自分がやりたかった日本のサービスを海外展開していくということがある程度できていたので、特に大きな不満もなかったのですが、震災が今回の転職を考えるひとつのきっかけとなりました。
震災後、自宅勤務を続けるあいだ、「果たして自分は与えられた機会を全うできているのだろうか?もっと熱量が高い状態で仕事をするべきではないか?」と考えることになりました。
そんなときにある方のツイートをみて、本気で海外展開をしていて、今まさに楽天以上のスピードで進めていて人手が足りずに急務状態である、というのがひとつのツイートだけでダイレクトに伝わってきたんですね。
実際には、その会社から昨年末から年初にかけてヘッドハンターを通じてオファーを頂いていたのですが、その時は興味がなく断っていました。
海外に事務所を立ち上げても、形だけかな、と考えていて、それほど本気ではないだろう、と。
でも、そのツイートをみて考え直すきっかけとなり、話をきいてみることにして、数ヶ月かかって面接をし内定を頂き、仕事の引き継ぎが完了したといった次第です。
(余談ですが、震災後、急に外資への転職に興味がないかという話が急に殺到しました。おそらく震災で本国にマネージャーが帰国して、ポストがあいたという事情があったのでしょうね。 )
楽天は非常に恵まれた職場であった反面、それまでの職場に比べると自分の仕事の熱量が以前よりも高いといえないなという自覚もありました。
引き続き新たな職場で、海外展開というミッションを追いかけることになります。
やめる際に、何人かに「起業しないの?」と質問を頂いたりもしました。
起業はnanapiのkensuuさんが以前ブログに書いていたと思うのですが、そこで書かれていたことと同じようにリスクの少ない選択肢だと思いますし、いつかは選ばなければいけない選択肢かなと考えています。
仕事がダイレクトで国も超えてつながるようになっているので、仕事を創れる人が直接結びつきあって仕事がなされていくようになるでしょうし、自分が社長となれば、定年なく仕事を続けていくことができます。
ただ自分がフリーランスとして仕事をしていた頃「好きな仕事をするために独立したはずなのに、食べるためだけに仕事を回している」という状態に陥り、社会人だったとき以上に余裕がなくなっているのを感じて、再度就職することになりました。
今思えば、単に自分が能力不足だったという面もあるのですが、何をするか、というミッションがはっきりとしていなかったんですよね。
元来、飽きっぽいこともあって自分がこれなら少なくとも3年飽きずに取り組めるという主題を見極めてからでないと、気がついたら単発の打ち上げ花火的な仕事やショーケース的なプロジェクトをいくつかこなした後、受託だけをしているようになってしまっているのがオチかな、と。(これについては昨日参加したStartup Datingのイベントで改めて実感することになりました)
ということで、少し話しが逸れてしまいましたが、来月からまた新たにスタートをきりますので、改めて報告させて頂きたいと思います。
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