Thursday, May 25, 2006

YouTubeのビジネス

前回のエントリから少しあいてしまいました。

先週末に弊社の受付にビリヤード台が登場しました。
05250001

 

ちょっと受付が狭くなったような気も・・・。
エントリが終わったら少し遊んでみようと思います。(カタンで遊んでいるかも)

ところで、表題に戻って、
http://www.youtube.com/
でいろいろな映像をみて楽しんでいます。
最近では、Teddy-GさんのU2B Playerを使って、お気に入りの動画をブログパーツに表示させています。

ブログ上でYoutubeのお気に入りビデオを再生するU2B Player

このYoutubeはBtoCサービスです。
ですが、ビジネスモデルもBtoCでしょうか?

サイトを見てみると、下のほうにGoogle Adsなどが入っていたりしますが、ほとんどの費用は、JVからの出資でまかなっているようです。

ビデオ共有サイトYouTube、800万ドルの資金を調達 

ですので、YouTubeのビジネスモデルは、BtoCというより、
BtoIといったほうが現状をあらわしているように思います。
(Iは投資家InvestorのIです)

広告であったり、ユーザーから広くお金を取るのではなく、豊富な資金をもった投資家から資金を調達することによってビジネスモデルがなりたっているわけです。

古いサービスでいえば、Microsoftが買収したHotmailがそうですし、近年でいえば米Yahoo!が買収したFilckrやdel.icio.usがそうですね。

BtoIという呼び方をしていませんが、ビジネスに対して投資をするというトピックについては、数年前に話題になった金持ち父さんの続編にとても分かりやすく書かれています。

金持ち父さんの投資ガイド 入門編
金持ち父さんの投資ガイド 上級編

今回、YouTubeに投資したSequoia Capitalですが、関係者には有名な会社のようで、過去にはSkypeやAtomShockwave(shockwave.comで知られる会社です)、そしてあのGoogleにも出資をしています。

GoogleもAdwordsが出るまでは、資金がどんどんと消えていき、収益化が見えていなかったので、YouTubeが今後、なんらかの収益の道筋を産み出すのか、それともBtoIという形で、資本調達が続いたり、他の会社に売却されることになるのかが興味深いところです。

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Tuesday, May 2, 2006

Googleの成長減速についての憶測

CNET読者ブログからの転載です。

前回のエントリに関して頂いたnaoyaさんのトラックバックについて。
それが広告であることを意識していない

naoyaさんのご指摘のとおり、憶測で書いている部分が大きいので恐縮なのですが、ちょっと推論の経緯について補足してみたいと思います。(naoya さんが書かれているように広告効果の計測というのは、実体験からだけというのは確かに難しいと思います。媒体や、広告内容によってもかなりのぶれ幅がでてくるでしょうし。)

今回の推論の元になったのがこの辺りのニュースです。

グーグルCFO成長鈍化を示唆
グーグルが抱えるこれだけの問題-成長減速は「想定内か」

まずGoogleの収益ですが、現状はそのほとんどがAdwords, Adsenseによる広告収入によるものといっていいと思います。

そしてその広告収入ですが、
・配信数
・クリック率
・クリック単価
によって変化します。

ここからは推論になってしまうのですが、まず配信数が鈍化しているというのは考えにくいと想定しました。

Adsenseにより、広告収入をビジネスモデルとしたウェブサービスが増加していっていますし、Alexaなどを見てみても、ポータルをはじめとした主要ウェブサービスのトラフィックは順調に増えていっています。

配信媒体の増加を考えたときに、Adsense配信先ページのトラフィックは加速度的に増えていっているのではないかと思われます。

そこで配信数が増えているとすると、クリック率、クリック単価が減っているという可能性が高いのではないかと。クリック単価の変化は考えにくいので、クリック率の減少が一番考えられるのでは、と考えました。

もちろんGoogleの広告収入自体は伸び率が鈍化したものの、今後もまだまだ伸びていくと思いますし、莫大な収益があがっていく状態がすぐに変わるということは考えにくいと思っています。

依然として大きな収益がしばらく上がり続けるのではないかと思っていますが、マイクロソフトが台頭するwebサービスに対抗して、Liveプラットフォームによる布石を打ち始めているように、Googleも広告事業に変わる事業を模索していると考えていいのではないかと考えています。

こういったことを考えての前回のエントリでした。

今後、どういった数字が出てくるのか、変化を追いかけたいところですね。

■CNET読者ブログまとめ(ネット・メディア)

http://news.drecom.jp/hiroumi_g/

ドリコムRSSでつくってみました。 

Monday, May 1, 2006

テキスト広告はすでに効果がなくなっていることをGoogleは知ってる?

CNET読者ブログからの転載です。

CNET読者ブログの更新情報を追いかけるのが大変だったのでドリコムRSSの中にあるニュースページ作成機能を使って、このカテゴリにある約40のブログのまとめニュースページを作ってみました。
http://news.drecom.jp/hiroumi_g/

さて、みなさんはAdwords、Adsenseをクリックしたことありますか?

僕はAdwordsやAdsenseをクリックしたことはほとんどありませんし、おそらくこれを読んでいる多くの方もそう思っているのではないかと思います。

Googleの広告売り上げは右肩上がりで伸びています。
しかし、それはGoogleの広告の配信媒体が爆発的に広がっているためであり、むしろ広告効果(クリック率)は、ドンドン低減していっているというのが実情ではないかと考えています。

以前のCNETブログでも
■2008年以降、検索連動型広告の成長速度は鈍化する
http://japan.cnet.com/interview/story/0,2000055954,20101203,00.htm
といった内容が掲載されていますが、個人的には、検索連動型広告からバナーなどのブランディング広告への小さな揺り戻しの動きが割りと早い段階で現れるかもしれない、
と考えています。

Google自体もそのことに気づいていて、次の一手を模索しているのではないでしょうか?

失敗には終わってしまいましたが、『雑誌の広告スペースをオークションで販売する』というのそうですし、もっと分かりやすいのがGoogleBaseですね。

Google雑誌での広告テストは失敗に終わる
http://adinnovator.typepad.com/ad_innovator/2006/03/google_3.html

大前研一さんが下記の記事の中で書かれていることへと、Googleはシフトをしていこうと模索中なんだと思います。

三木谷氏にはGoogle的世界の恐ろしさが見えていない

http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/a/24/02.html

最後の段落の内容が特に秀逸です。
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 特に“ベース”ではHPを持っていない人でも自社案内を書き込めばそれを検索の対象として載せてくれる。もはやHPを勝手に駆け巡る無機質なロボットエ
ンジンではなくユーザーの求めているあらゆる情報をその心情まで含めて最短距離で提供する優れものに脱皮しようとしている。ブロードビジョンやブルーマル
ティーニ等のソフトがやろうとしてなかなか出来なかったユーザー側の心理までも反映した“サイバージャングルの水先案内人”になろうとしているのである。
さらに“財布”はシングルサイン・イン(一度登録すればグーグル上どこに飛んでも財布が付いてくるので買い物したい時には、即座に支払い機能がそのページ
についている)を狙っていることは間違いない。“ポイント”は楽天や航空会社のマイレージと同じ機能を付加することを狙ったものであろう。つまりグーグル
は検索サイトのフリをしながら広告モデルで儲け、その限界が来たら、電子商流・商取引に転換する狙いがある、と私は見ている。“ベース”ではNTTのタウ
ンページがぶっ飛ぶだろう。これとローカルを併せれば下手なGPSも要らなくなる。そして何よりもユーザーが求めているものは一発検索できる、一発注文で
きる、一発決済できる、という機能だ。電子商店街に出店していない会社の品物やサービスであっても、だ。こうしたことを楽天の三木谷氏は脅威に感じないの
だろうか。

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この辺りの話に入ってくると、長くなるので、また別のエントリーで触れてみようと思います。

■CNET読者ブログまとめ(ネット・メディア)

http://news.drecom.jp/hiroumi_g/

ドリコムRSSでつくってみました。