Monday, March 3, 2008

アメリカ大統領予備選オバマ候補にみるマーケティング戦略

白熱した選挙活動が続くアメリカ大統領の民主党予備選ですが、オバマ候補の映像をみていて、あることに気がついた方も多いのではないでしょうか。

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そうです、共通してCHANGEというキーワードが使われています。 

オバマ氏のスピーチの中でもこのCHANGEというキーワードが効果的に度々使われています。


But in record numbers, you came out and spoke up for change. (中略)
There is what's happening in America right now. Change is what's happening in America.(中略)
... it's also about what you, the people who love this country, can do to change it. (中略)
... no matter what obstacles stand in our way, nothing can withstand the
power of millions of voices calling for change.
Barack's speech from Nashua -- Yes We Can...

少し古いのですが、私の好きなマーケティングの本のひとつペルソナの法則という書籍にこのような原則が書かれています。

ペルソナの法則―イメージ・マーケティングでビジネスに成功する法
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ペルソナ:ブランドの顔をよりよく認識させるための新しい魅力的な顔作り )

記憶の原則
あなたのペルソナは覚えやすくないといけない。1語は2語より2倍力強いし、2語は3語より2倍パワフルである。記憶に最も強く残る数字は1である。多くの言葉で説明する必要のある主張は記憶されないだろう。5語以上のポジショニング説明は曖昧になる。

イメージづくりの原則
あなたの重要な使命は、その他のマーケティング上考慮すべきことはすべてさし置き、目に見えるペルソナを支援することである。顧客や見込客の目につく可能性のあるものは、完璧で、きちんと計画されていなければならない。
 

このCHANGEという強力なメッセージ、元総理の小泉さんの「自民党をぶっ壊す!」以上に短く、パワフルな主張です。

対するヒラリー候補はというとこのような明確なメッセージを打ち出せないでいるように見えます。

選挙終盤に来ていますが、両陣営の勢いの差がマーケティングにも現れてきているのかもしれません。

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