Sunday, November 18, 2007

RubyとSunの取組みについて Tim Bray氏の講演:Web2.0 EXPO

ブログとビジネス/Enterprise2.0 Tim Bray氏の講演:Web2.0 EXPOの続きです。

Tim氏:
Web2.0について、そして特にブログとビジネスの関わりについて話してきたが、サンは技術の会社なので、Web2.0の背景の技術にも興味がある

サービスをつくる人は2つのグループにわけられる
Civilians(一般人)と、Developer(開発者)
両方が成功者となりうる
・Amazon、Ebayはビジネスパーソンが、
・Google、Yahooは技術者がたちあげた
Web2.0ではPHP、Rails、Django、Ajaxなどにより誰でもdeveloperになれる時代となった。

サンが行っているのは、
・Solaris上でのLAMP技術のサポート
・NetBeansとGlassFish SolarisでのRubyとRailsのサポート
・JMakiという素晴らしいAjaxのツールキット
・Try and Buyによるスケーラブルで効率的なウェブサーバー

そしてWeb2.0のサービスを行う上で開発者の懸念となるポイントに以下のようなものがある。
concern01.jpg
スケーリング:サービスが大きくなっても、サービスを維持できるか
メンテナンス性:メンテナンスのためのコスト
Time to Market:リリースするまでにかかる時間
Integration:異なる言語をどのように結合するか
Concurrency : 平行処理
Tooling、Javaとダイナミック言語

ビジネスの視点でこの中で、重要なのは2つ
答えを出す前に、Rubyについて話をしてみたいと思います。

Ruby on Rails
非常に影響力がある
・今年のRuby Conference 1600人のチケットが売り切れ
・非常に熱気、活気がある場
10年前のJava Conferenceのよう
・技術が重要。でもさらにコミュニティーが重要
 Railsは良い技術だが、さらにすばらしいコミュニティーを持っている
 Railsを作ったのはDHH(デンマーク人で、シカゴにすんでいる)
 彼は、サンが敵だと考えていた→サンのRailsへのと取り組みをみて考えを変えた

Rubyは日本から世界に輸出された最初のメジャー言語のひとつ
 
なぜRuby on Railsがポピュラーか?
(ここで以下のスライドが示されました)
ruby_and_rails.jpg
Happy developersこれがとても重要。ITの未来はCEOでもなく、CTOでもなく、エンジニアによって生み出される。開発者が何に興味をもっているかが分かれば、ITの未来がわかる。
REST:Google、Amazonも利用している新しいアーキテクチャ
MVC : Model View Controller (Ruby on Railはこの3つのコンポーネントを扱う)
Don't Repeat Yourself
:(Rubyの設計思想の一つで、コードをコピーしたり、繰り返したりしないことで、一カ所に変更を加えればコードの他の部分を修正する必要がくななる)メンテナンスのコストが削減される
Convention over Configuration : RailsはウェブとDBでしか使えないが、その目的において非常に優れている
Less code : より少ないコードでの開発を実現

なにが開発において一番重要か。サンが一番懸念していることでもある
最も重要なのは、Time to Market(市場に出すためにかかる時間)とメンテナンスのしやすさ

Time to Market:
3ヶ月かかるサービスと、9ヶ月かかるサービス
後からでてくるサービスがより質が高くても、早く出すことに価値がある
→そのほうがコミュニティーを構築する時間があるから
メンテナンス性
 メンテナンスにどれだけコストがかかるのか。どれだけそのコストを削減できるか。Web2.0ではサービスをできるだけ早く、安く改善し続けていくことも重要。

Railsはこの二つの観点で優れている

サンはまつもとゆきひろ氏にハードウェアでの支援
JRubyの実装
東京大学のRuby研究を支援している
東京大学のRuby研究を支援
といったことを行っている

最後に、コミュニケーションの未来はどうなるのか?
歴史上のコミュニケーションは99%が「一人から多数へ」であった
そして、電話がうまれた(二人のみが会話できるように)
それからSMS,メール、IM、IRC、ブログ、RSS、twitterがでてきている

これで全てなのか、それとももっと新しいものがでてくるの?
それは分からないが、今までにない全く新しい時代なのは確かだ


ということで、かなりRubyについて意識をされた講演でした。海外の方が、日本をRuby発祥の地としてリスペクトされているのを感じることができ、Rubyの世界的人気を改めて認知させられました。

Web2.0論から始まって、ブログとビジネスの関係、そしてWeb2.0の開発言語に求められるものと、Rubyについて、と多岐に渡る来い時間を過ごすことができました。

Tim_Bray1115.jpg

久々に日本に来れて嬉しかったというTim氏。冒頭では、ヨドバシで買ってきたというキャノンのデジタル一眼で聴衆を撮影していました。

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