ちょうど3ヶ月前に、Web2.0は終了しました。というエントリを書き、その中で
もちろんWeb2.0が一過性のブームということではなく、ユーザー主体の情報発信というトレンドや、関連技術が一部ではすでにコモディティ化しており、
イノベーションの領域が、技術的な要素に加えて、マーケティング、ビジネス化の要素へとシフトしているといっていいと思います。
ということを書いていたのですが、先週この動きが進行中だな、と感じさせる記事がいくつかありましたので、ご紹介したいと思います。
最初は、シリコンバレーで投資業務に携わられているDaveさんの記事。
一般的に、テクノロジーだけをやっていても、技術PlayerとしてScale感を持った儲け手段を見つけるのは容易ではない。一方で、サービスだけをやっていても、中期的には自社ならではの特徴を出す余地は往々にして限定的。
どのようにして、イノベーションとマネタイズを両立させるか。それが問われているのが良くわかります。
次のニュースはより直接的な現象。
米ベンチャーキャピタル,Web2.0新興企業にそっぽを向き始めた:media pub
シリコンバレーの有力ベンチャーキャピタルであるKPCB(Kleiner, Perkins, Caufield &
Byers)はWeb2.0新興企業への投資を止めた。KPCBのパートナーのRandy
Komisar氏は,「我々はWeb2.0企業への出資に全く関心を持たない」とまで言い切っている。また,VC業界全体でも明らかに,Web2.0に消
極的に姿勢を見せているという。
業界の勝負はGoogle, Facebookなどマネタイズ手法を確立しているか、マーケティング力があるところにしぼられてきています。
さらに、過去記事で指摘していたGoogleや、マイクロソフトによるアテンションをマネタイズしていくための取組みとしての広告事業の買収ですが、AOLがコンテンツ・ターゲット広告の会社を買収したことがニュースとなっていました。
AOLがQuigoを買収へ,オンライン広告事業Platform Aを強化
米Time
Warner傘下のAOLは米国時間11月7日,コンテンツ・ターゲット広告の米Quigoを買収することで両社が合意に達したと発表した。これにより
AOLは,自社および他社のネットワークで提供するコンテンツ連動型広告の強化を図る。なお買収金額については明らかにしていない。
またソーシャルニュースのDiggが主要メディア企業によって買収間近との記事もでてきています。
Valleywagは米国時間11月7日午後、ある「主要メディア企業」がソーシャルニュースサイトDiggを買収するため3億〜4億ドルを支払うことで合意間近だと報じた。
着々と潮の流れが変わってきているようです。
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