少しエントリが遅れましたが、今月の5日に行われたウィキペディアの国際イベント、Wikimania2007の最終日の様子をお伝えしたいと思います。
この日、一番楽しみにしていたのが、Joi Ito(伊藤譲一)さんの講演。
Joi Itoさんは、デジタルガレージの共同創業者であったり、Creative Commonsの代表をされている方です。
Joi Ito's Web
そんな、Joiさんの講演で、心に残ったのが以下の3つのお話です。
1.イノベーティブなものは小さなグループからしかうまれない
グーグルもイノベーティブなことは、グーグルが小さかった頃にでてきた。
2.デジタルでは、全てのことがコピーによって成されている
たとえば、ファイルを表示するだけにしても、その時点でオリジナルのデータがコピーされている。インターネットでは、著作権法が全く現実に即さないものなっている
3.All rights reservedではなく、Some rights reserved
Creative commonsは、All rights reservedでもなくNo rights reservedでもなく、Some rights reservedを選べるようにしようという動き。いきなり著作権を捨てて、フリーライセンスへという動きではなく、段階的にコンテンツ・情報をフリーにしていく動き。
特に印象的だったのが、2番の話で、デジタル上ではコンテンツを移動、参照、視聴などすべての行動においてデータがコピーされている。そのためコピーを禁止したり、制限したりすること自体に無理があるのは自明であるということ。
良く言われている
Information wants to be free!
ですね。
その後、GoogleによるWikiの取組についての講演や、Wikipediaのボードメンバーによるセッションなどがあり、3日間のイベントも終了しました。
(講演会場の様子)
wikipediaの運営スタッフ
最後にみんなで記念撮影。
ということで、非常に充実した3日間でした。ひとつのサービスのビジョンに共感して、世界中から来た人たちと交流できるというのは、不思議な一体感があり、自然とその場で和むことができました。
こういったイベント、日本でも増えてくれば、いいなと思います。
[wikimania2007] 午前中そのに 伊藤穣一 "Share Economy"
ReplyDelete講演要旨は美谷さんのあすなろblog、「Wikimania:ウィキマニア2007最終日。」が詳しい。以下つらつら思ったこと。 Joi こと伊藤穣一さんの...