Saturday, August 11, 2007

Web2.0は終了しました。

ちょっと極端なタイトルですが、昨年のWeb2.0ブームから、いま少し潮目が変わってきているように感じています。

最初に、そのように感じるようになったのが、GoogleとMicrosoftを中心とした広告代理店の買収競争。

グーグルの動き
3月19日:グーグル、ゲーム内広告企業AdScape Mediaの買収を発表
4月16日:グーグル、ダブルクリックを31億ドルで買収――買収合戦に勝利
6月4日:グーグル、フィード配信/広告サービス企業のフィードバーナーを買収
マイクロソフトの動き
5月4日:米マイクロソフト、モバイル広告のScreenTonicを買収
7月27日:マイクロソフト、オンライン広告スペース売買仲介の米AdECNを買収
8月9日:アクアンティブ、マイクロソフトによる買収を承認
ヤフーの動き
7月12日:米ヤフー、オンライン広告オークションのライト・メディアの買収を完了

こういった動きを見て、感じるのは、グーグルもマイクロソフトもWeb2.0、言い換えればCGMによるコンテンツの増加、トラフィックの獲得から、お金のフロー、クライアントの獲得へと目線が移っているということです。

Web2.0により変化したウェブの構造へ、いかにお金を引っ張ってくるか。今は、ウェブでいかにアテンションを得るかから、どのようにマネタイズをするのか、そのための布石へと主戦場が移っているのではないでしょうか。

もちろんWeb2.0が一過性のブームということではなく、ユーザー主体の情報発信というトレンドや、関連技術が一部ではすでにコモディティ化しており、イノベーションの領域が、技術的な要素に加えて、マーケティング、ビジネス化の要素へとシフトしているといっていいと思います。

先日のITmediaに掲載されたコラムもテクノロジーからマーケティングへのシフトについて書いています。

“Web2.0バブル”はもうすぐはじける?
原文:Is the Web 2.0 Bubble Set to Burst?
web2.jpg

ということで、ひとつの大きな節目をいま、ウェブ業界では迎えつつあるのではないかと感じているのですが、いかがでしょうか?いま出てきているのはこれから続くさらに大きな変化の前兆の一つにすぎないかもしれませんが。

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