5年近く前の本ですが、いろいろと発見がある一冊を週末に読了しました。リクルートで起業・独立の情報誌「アントレ」を立ち上げた高城幸司氏の著書。
はてなダイアリーでChikirinさんが、就職ができなくなった人は起業をするしかない!とブチ上げているんですが、これはその通りだと思うんですよね。
就職氷河期 サイコー!
仕事をつくりだせる人と、仕事をもらう人という差がものすごくはっきりと分かれてきているのだと思います。
この本は、起業は自ら行わないけど起業した人の下で参謀としては働く生き方について書かれています。
そしてこの本が素晴らしいのが、「では経営メンバーは何をするのが仕事か?」ということを3つに絞って明確に定義していることです。
それは
・商品を生み出すこと
・商品を売るための売り方を開発すること
・組織経営の課題を探し出し、 組織をしっかり管理していくこと
となっています。
このうちの最初の「商品を生み出すこと」は最初の商品を生み出す作業を社長が行っていることが多いのかもしれません。次の売り方、マネタイズについては社長が行っている場合もあれば、後からきたメンバーによってマネタイズが確立される場合もあります。
ただこれなしには企業としてずっと存続していくことが難しいのが事実。これがきっちりと出来ていない会社も多いように思います。
そして組織としての改題を探しだし、それを解決していくこと。
どれひとつとっても当たり前のことばかりですが、いろいろと起業関連の本を目にしてみても、ここまで明確に経営メンバーとしての役割をまとめた一冊はありませんでした。
ビジネスのニュースを目にしたとき、それがこの3つのどこに属するものかを考えて、自分ならどのようにするかをシミュレーションしてみると良い訓練になりそうです。
経営というぼんやりとしていた仕事が、くっきりと理解できるようになる良書だと思います。
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