Wednesday, November 16, 2011

テクノロジーの大衆化に追いつけていないディズニーのテーマパーク

東京ディズニーランドのスター・ツアーズが3D化され、さらにストーリーも幾つかに分岐することになるようです。

TDL「スター・ツアーズ」を3Dに 13年春

ただその時期が2013年の春。1年以上先で、だいぶ先の話だなというのがこの記事を読んだ第一印象でした。

以前から感じていたことなのですが、ディズニーのテーマパークがテクノロジーの進歩の速度に追いつけておらず、陳腐化してきているように感じます。

ディズニーはテクノロジーのショーケースだった

かつてはディズニーのテーマパークこそがテクノロジーのショーケースだったのではないかと思います。 

以前はアニマトロニクスが導入されたものを身近にみれる機会はディズニーのテーマパークぐらいしかありませんでした。 

しかしソニーがペット型ロボットaiboでそれを個人でも買えるものにし、今ではHONDAのasimoにその最先端の姿をみることができます。

スターツアーズのようなライド型の乗り物もそうで、このアトラクションが登場した1987年においては油圧の力でリアルに動くシュミレーターに乗れる機会は他にはほとんどありませんでした。

しかしセガから体感型のR-360筐体が1990年に登場して以降、油圧を使ったライド系のマシンは一般的なものになってきています。

[youtube http://www.youtube.com/watch?v=eSJG5e0s43c&w=350&h=267]

最近ではガンダムのアーケード筐体、「戦場の絆」がテクノロジーの進化を手軽に体験できる場ではないかと思います。

機動戦士ガンダム 戦場の絆

[youtube http://www.youtube.com/watch?v=Nl5M4vNxJXU&w=350&h=208]

古くなってしまった設備 

こうしたことは最先端分野の設備だけでなく、テーマパークの至る所にある設備についてもいえます。

例えば、アトラクションへの入り口の通路にあるその世界への導入部分となる映像を上映するテレビ。流れている動画はハイビジョン画質でもないですし、テレビのタイプもかなり古いブラウン管のものが使われていたりします。32インチの液晶テレビの販売価格が3万円を切る時代においては、この点だけで夢がさめてしまように感じたりする人もいるのではないでしょうか。

昔活気があった古いテーマパークに行ったときのような感覚に襲われる、80年代のテクノロジーの遺物となってしまっています。

ディズニーランドにあるカートも、今であれば、電気自動車であって欲しいですよね。

トゥモローランドは、60年代の未来が描かれた舞台としていい設定なのでしょうが、今未来を感じることは難しいのではないでしょうか。

テーマパークで提供されている食べ物なんかでも、生石灰で温められる駅弁なんかのほうが未来を感じたり、驚きがあったりします。

テクノロジーの大衆化によって魔法が身近なものになってしまった

ただこうしたことは、ディズニーが進化していないというよりは、僕らの周りの世界がテクノロジーの進化によって驚くほど魔法のようなことが当たり前のようになってしまった結果でもあります。

スマートフォンを使ったAR技術。3D撮影ができるゲーム機やカメラ。高度なGPS機能。 等身大の人間を表示できる大画面テレビ/ディスプレイ。強化ガラスでできた透明な床や壁。タッチパッドにKinectのようなモーション解析技術。そしてもちろん無線技術やインターネット。

それでも、ディズニーのテーマパークにはこうしたテクノロジーにより、ディズニーでしか提供できない形で魔法をみせていって欲しいと思います。

テクノロジーの大衆化によってそうした魔法を実現するのも以前にはないほど安くできるのだから。

そして個人的には子供がテクノロジーの未来を夢みることができる場としてディズニーのテーマパークが残り続けていて欲しいと思います。 

 このブロガーをtwitterでフォローする

1 comment:

  1. レトロな近未来=(イコール)SF趣があっていいと思います。家電じみたテクノロジーが見たい訳ではないですし( ̄ー ̄)

    ReplyDelete