Tuesday, August 11, 2009

Gmailやtwitterが有料化する日。フリービジネスの限界点は?

シンクの森さんのFree Businessに関する一連の記事を読んでいて、今後のウェブサービスのあり方について少し考えてみていました。

フリービジネスの原資を確保せよ
今こそ求められるフリービジネスのデザイン・スキル
ゼロ化を飲み込むフリービジネスモデルの構築を急げ

 cnet.jpg

そしてそのフリービジネスの原資のひとつである広告関連のニュース

電通Q1決算、営業利益が70.9%減--ネット広告以外はすべて前年割れ

こうしたトピックの中から、今後新規のWebサービスを趣味ではなく、ビジネスとして立ち上げていくと仮定した場合、どのようなサービスが可能性がありそうかと考えていたのですが‥やはり、難しいですね‥。

 ひとつ出てきた考えが、「Gmailが来月課金を始めたとして、果たしてどのくらいのユーザーがその金額を払うのだろうか?それはフリービジネスで展開するよりも可能性があるものだろうか?

というもの。

Gmailを使いだしてから、受け取るメールはすべてGmailに一本化されている方も多いかと思います。

そのGmailが例えば月額300円くらいで課金を始めたとしたらどうでしょうか?あなたはお金を払ってGmailの利用を継続しますか?

そうなった場合、僕は多分、継続して利用すると思います。無料メールとしては他にも選択肢がありますが過去の膨大なメール、メールアドレス、添付ファイルといった情報がGmailにはストックされています。

そのデータを他に移行することはちょっと想像できませんし、いえ、想像したくないというのが本音です。

こうした自分にとって大切な過去のデータへのアクセスは多少の金額であれば負担してでも担保しておきたいものです。

過去無料だったサービスが有料化した事例のひとつにヤフオクがあります。ヤフオクはもともと手数料収入を見込んでいたと思われるので、単純にGmailとの比較はできませんが、Gmailに掲載できる広告スペースは限られていますし、iPhoneなどのデバイスだと掲載すらされていなかったりします。

広告ビジネスへの限界がみえてきたときに、Gmailが有料化する‥ということは将来ありえることかもしれません。

ここ数年ではないかもしれませんが、5年後、10年後というスパンをみたらありえることではないかなと思います。

全ユーザーに課金でなくとも、例えば10年以上利用しているアカウントのみ課金とか。新規でアカウントをつくれば無料でサービスの利用できますが、過去10年利用していたアカウントに蓄積された情報にアクセスするには有料登録しないといけない‥そうした形での課金も考えられます。

そうしたときに、どれだけのユーザーが有料化にあがなえるか。そしてそのようなインフラといえるようなサービスを立ち上げてフリービジネスから有料ビジネスへと変遷させていくことがひとつのビジネスモデルとなるかもしれません。

そう考えたときに、Gmailだけではなく、過去の自分の思いついたことを投稿し、ネットの中での既知である人ともそうでない人ともネットワークを形成していくtwitterも、もしかしたら有料化という道を将来たどるという可能性もありそうです。

ただtwitterは今のところ過去ログを1000ほどしかストックしていないようなので、まだ個人のデータベースとしての価値は低そう。

余談ですが、フリービジネスのあり方について考えたときに、mixi、モバゲー、GREEの三社の現状がなかなか興味深かったりしますね。

【2009年8月最新版】直近決算発表に基づく mixi、モバゲー、GREE の業績比較~明暗を分けた要因の分析~

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