Friday, November 28, 2008

週刊ポストに掲載されている大前研一の連載が面白いです。

週刊ポストの大前研一氏の連載、『ビジネス新大陸の歩き方』がとても面白くよくチェックさせて頂いています。

特に2週間前、ウクライナに関してとても興味深いエピソードが掲載されていましたので、ここで思い出しながら、紹介してみたいと思います。

ウクライナ100の素顔

 

ウクライナでは広大な農地が荒れ放題となっていたそうです。

ソビエトが崩壊したときに農地が農民に開放されたのですが、同時に農地に投入されていたソビエトからの資本が途絶え、また農民も資本がないため開放された農地を運用していくことができなかったのです。

またウクライナの法律では外国資本による農地の購入が禁じられていました。そのため、せっかくの黒海沿岸の旧ソビエト一の肥沃な土地も放置されたままとなっていました。

この状況に着目したある英国の起業家がいました。

彼はこの広大な農地を購入するのだけではなく、借り受けてそこに資本を投入しました。リースとい形をとったわけです。そして資本を投入する際に、地元の農家にとって役に立つ学校や、その他のインフラを整備していきました。

これは地元の農家にとってはもちろん、政府にも歓迎され、これにより彼のビジネスはスムーズに展開していきました。

こうようにして資本を投入した農地を運用していくために、地元の農家だけでなくイギリスの軍人をやとってウクライナに彼は送りました。

軍人を雇ったのは、軍人は命令に忠実であり規律正しく、また軍人にとっても軍人のとき以上の給料が保証されているのであれば生命の危険がないこの仕事は悪い話ではなかったからです。

結果として彼の試みは大成功し、欧州一安い価格でどんな農産物でも生産できるようになりました。

タンカー単位で欧州一安い価格で農産物の生産を受注し、生産された農産物は黒海経由でタンカーで欧州に輸出されていきます。

なんともスケールの大きな話です。

さらに面白いのが、彼がウクライナを選んだ理由が次にECに加盟しそうな国だったから、ということ。

彼はこれまでもECに加盟しそうな国でビジネスを起こし、その国がECに加入するとそれまでのビジネスを売却し莫大な利益をあげることに成功しておきました。またこうしたECに加盟しそうな国でビジネスを起こすことで50%以上の利益率 でビジネスを展開するのが可能だそうで、ECに加入してしまった国ではせいぜい10%くらいの利益率しか見込めないと言っていたとか。

このようにしてECに加盟しそうな国で次々とビジネスを立ち上げていく。

同じようなことが今後インターネットビジネスでも起きてきそうです。そんな風に国を渡り歩きながらビジネスをしていきたいですね・・・今はまだ妄想ですが。

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