Thursday, October 23, 2008

五島列島、福江の教会群

五島列島の離島ブロガーを取材に行った後、ブログでの紹介が遅れてしまいました。

以前の記事:離島ブロガー取材で五島列島に行ってきました

最近バタバタしていますが、時間をみつけて少しずつ書いていければと思います。

五島列島は歴史的には隠れキリシタンの地として知られおり、その後明治に入って建設された古い教会群があることでも有名です。福江島では4つの教会をまわってきました。

最初に向かったのが奥浦にある堂崎天主堂。

堂崎天主堂
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明治41年に建てられた五島最古の洋風建築物。長崎のキリスト教関連遺産として福江島で唯一世界遺産候補に入っている教会です。

ですが、正直この教会が自分にとっては一番物足りなかったかも。

中は隠れキリシタン時代の資料館となっていたのですが、内部が撮影不可であり、また現在もミサが行われているそうなのですが、あまり生活感といった空気を感じず、少し一般の島民の生活からは外れてしまった、悪く言えば観光地化してしまったようにも感じてしまいました。

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途中の田舎道ではガードレールの上に、ワラが干してありました。

続けて、水ノ浦教会へ

水ノ浦教会
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白い木造の教会。訪れたときには他に観光客もいなくてひっそりとしていました。内部の列席者席の下には聖書がおいてあったり、参列者のマイスリッパが棚にはおいてあったりと、今も現役で使われている素朴な良さが伝わってきました。

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教会の内部も白く、とても明るい教会でした。

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座席の下に置かれたバイブルや、ブランケットがここに訪れる島民の姿を想像させてくれます。

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ミサに参加する人のマイスリッパが置かれた棚。

 次に訪れた貝津教会は、五島列島で取材させて頂いたウィズブーさんのFlickrに掲載されたステンドグラスの写真が見事だっため、それをみて訪れることを決めていました。

ウィズブーさんのFlickrでの貝津教会の写真

貝津教会
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この教会は大きな道路から外れた、じゃり道のカーナビには載っていない道の傍らに建っていました。目立った看板も無かったので、ナビの目的地の表示をたよりに近くまで移動してようやく見つけました。

木造瓦葺きの素朴な雰囲気の教会です。
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ステンドグラスも見事でしたが、真っ平らな木の板の天井というのも教会としては面白いです。

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ステンドグラスも見事の一言。

その後、ウィズブーさんに実際にお会いした後、お薦めの教会は?と尋ねたところ教えていただいた楠原教会に行ってきました。

楠原教会
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こちらの教会は学校のグランドの脇に建っていて趣きたっぶり。夕暮れ時に訪れたこともあり、とてもいい雰囲気でした。島の生活と一体になった教会という感じがでています。

この教会は、ペラ1枚の簡単な観光マップには載っていませんでした。地元の人だから知っていたといえる穴場な教会かもしれません。

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夕方になっていたので、ドアは残念ながらしまっていました。「残念、入れなかったな」と思っていたら、中にいたシスターが開けてくれました。

こちらの教会は明治45年に建てられていますから、実は堂崎天主堂とは4年しか違いません。

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夕方の暗くなった教会内部は、斜めに差し込んだ光で荘厳な静かな空気が満ちていました。

訪れたのは、有名な方からという順序だったのですが、満足したのはその逆の順序でした。楠原教会も堂崎天主堂と建てられたのは4年しか違いませんし、歴史的に占めてきたその教会の重みが違うかもしれませんが、世界遺産入りしてもおかしくない教会だと感じました。

その他の二つも同様です。とはいえ、このようなあまり有名ではない教会も観光地化されてしまうとその魅力を失ってしまうのかも・・・。

最初の教会以外は観光客向けの駐車場もなく、観光バスなどでは訪れるのは難しい場所です。しかし、それを観光地化してしまうとそこにある余韻や良さのようなものも一緒に失われてしまうのかもしれません。

この良さが果たして世界遺産入りしたり、観光地として残されうるものなのか・・・。

そんなことを思ったりしながら素朴な心地よい風景を眺め、最後の楠原教会をあとにしました。

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