Tuesday, May 19, 2009

新型インフルエンザへの日本の対応について考えてみた

ちょうど新型インフルエンザのことが問題になって、GW中に成田で検疫が行われているときに3ヶ月近く滞在していたアメリカから帰国しました。

そのこともあって、ちょっとセンシティブな問題なのと、医療関係の専門家でもないので何も書いてこなかったのですが、ちょっと思ったことや米国での状況について書いてみたいと思います。

アメリカでの状況 
NYにある子会社のオフィスで働いていたので、その後もNYで電話会議をしたり、メールのやりとりなどで「豚インフルエンザ」の事をきいてみたりしています。

日本でこれだけ大騒ぎになっているよ、と話したときには笑われてしまいました。

それが何を意味するのかは分からないのですが、致死率がひどく低い、少なくとも現状では普通のインフルエンザと大差ないレベルということもあるのではないかと思います。

ニュースではもちろん取り上げられているのですが、日本のようにニュース速報が流れるようなことは無かった気が。日本の報道は犯人探しというか、ヒステリックな印象は確かに受けます。

成田での検疫
これはやらないよりやったほうがいいと思います。コスト的に効果が高いのであれば。

アメリカの場合は大都市間の移動は飛行機が中心なので、新幹線で検疫をするのが無理なように、やろうとしてもコスト的に難しいでしょう。

コスト的に効果が高いかどうかまでは分かりませんが、検疫の方法にちょっと問題あるんじゃないかな?と思いました。

質問表が渡されますが、誰も鳥インフルエンザにまだ日本でかかっていなかった状況で、風邪の症状がでていても自ら自己申告をする人は少ないんじゃないかな、と検疫の作業をみながら感じました。

仮に検疫のためにさらなら調査や隔離が発生した場合は、仕事の休業中の収入は保証される、個人的な出費は発生しない、など申告者に対してデメリットが発生しない旨を記載しないとあまり効果はないのではないでしょうか。

「一生懸命対策やっています!」というアピールにはなりますけどね。 

守るべきものは生命、それとも人間らしい生活?
NYではブルーンバーグ市長が地下鉄に乗って自ら通勤をして、新型インフルエンザに対して冷静な行動をとるようにアピールしていました。

いまのところ致死率が高くない(怖さの面だけ強調され、ひとり歩きしていて冷静な分析がされていない気がしています、こうして騒いで得をするのは製薬会社だけじゃないの?と個人的には思いますが)ということもあり、アメリカでは生命第一ということよりも、人間らしい生活を維持することを重視しているような気がします。 

日本は生命第一ですね。それが悪いこととは思いませんが、今回のインフルエンザがどれだけ危険なものであるか、そしてそれに対してどの程度の対策がバランスを取れたものであり、人間らしい生活や経済活動へのインパクトはどれだけ少なくとどめることができるかといった、生命以外の暮らしまで含めた冷静な議論が欠けているような気がします。 

マスクって有効なの?
マスクよりも個人の体調管理が大事なんじゃないですかね。疲れていたり、体調が悪ければ身体の免疫力が低下して、すぐ発病しやすい状態になっていますので、徹夜明けで身体ボロボロみたいな状態であればマスクをしていても非常にインフルエンザにかかりやすい状況なのではないでしょうか。

マスクをすることよりも、残業はせず、睡眠はしっかりとり、不足している栄養素はしっかり補い、健康的な生活を維持することのほうが重要な気がします。 

1 comment:

  1. 日本人はみんな右へならえしますので。
    この状況でもしマスクを誰もつけていなかったら、マスクをつけている人=感染者 と見られるので、そんな状況では感染の可能性がある人すらマスクをつけずに歩くようになってしまいます。
    例え意味がなかろうとみんながマスクをつけていれば、感染者もマスクをつけるので、結果的に蔓延を防ぐことが出来ます。
    この際、みんなつけるのが当たり前だということにしてしまった方が得策なんじゃないでしょうか?

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