Thursday, August 9, 2007

Wikimania:ウィキマニア2007最終日。

少しエントリが遅れましたが、今月の5日に行われたウィキペディアの国際イベント、Wikimania2007の最終日の様子をお伝えしたいと思います。

この日、一番楽しみにしていたのが、Joi Ito(伊藤譲一)さんの講演。
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Joi Itoさんは、デジタルガレージの共同創業者であったり、Creative Commonsの代表をされている方です。

Joi Ito's Web

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そんな、Joiさんの講演で、心に残ったのが以下の3つのお話です。

1.イノベーティブなものは小さなグループからしかうまれない
グーグルもイノベーティブなことは、グーグルが小さかった頃にでてきた。

2.デジタルでは、全てのことがコピーによって成されている
たとえば、ファイルを表示するだけにしても、その時点でオリジナルのデータがコピーされている。インターネットでは、著作権法が全く現実に即さないものなっている

3.All rights reservedではなく、Some rights reserved
Creative commonsは、All rights reservedでもなくNo rights reservedでもなく、Some rights reservedを選べるようにしようという動き。いきなり著作権を捨てて、フリーライセンスへという動きではなく、段階的にコンテンツ・情報をフリーにしていく動き。

特に印象的だったのが、2番の話で、デジタル上ではコンテンツを移動、参照、視聴などすべての行動においてデータがコピーされている。そのためコピーを禁止したり、制限したりすること自体に無理があるのは自明であるということ。

良く言われている
Information wants to be free!
ですね。

その後、GoogleによるWikiの取組についての講演や、Wikipediaのボードメンバーによるセッションなどがあり、3日間のイベントも終了しました。

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(講演会場の様子)

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wikipediaの運営スタッフ

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最後にみんなで記念撮影。

ということで、非常に充実した3日間でした。ひとつのサービスのビジョンに共感して、世界中から来た人たちと交流できるというのは、不思議な一体感があり、自然とその場で和むことができました。

こういったイベント、日本でも増えてくれば、いいなと思います。

1 comment:

  1. [wikimania2007] 午前中そのに 伊藤穣一 "Share Economy"

    講演要旨は美谷さんのあすなろblog、「Wikimania:ウィキマニア2007最終日。」が詳しい。以下つらつら思ったこと。 Joi こと伊藤穣一さんの...

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