iMenuが6月23日から一部のメニュー掲載順位を入札制とします。これにより広告をビジネスモデルとする携帯の一般サイト、モバゲータウンのようなサービスにかなりの影響があるのではないか、と考えています。
今回、入札制となるのは 「働く/住む/学ぶ」「着うたフル」「着うた/着モーション」「着信メロディ/カラオケ」「メロディコール」「待受画面/フレーム」「ゲーム」「占い/診断」「コミック/書籍」「デコメール」の10カテゴリー。
この並びに注目してみてください。
なぜ「着うたフル」ではなく「働く/住む/学ぶ」が最初にきているのか。
偶然であるかもしれませんが、この「働く/住む/学ぶ」というカテゴリは人材ビジネスを行っている会社間での競争が激しく、広告収入が非常に見込みやすい領域です。
携帯でのアルバイト情報をはじめ、リクルートが情報誌を出しているようなマネタイズをしやすい案内広告(webっぽい言い方をすればclassified広告)でなりたっているサービスが数多く存在します。
少なくともこのことをドコモはかなり意識して、この並びとなっているのではないでしょうか。
残る9つのカテゴリは、携帯電話のコンテンツビジネスが収益となっており、公式プロパイダからの広告収入が見込みやすい分野です。
この10のカテゴリでビジネスを行っている事業者は、DeNAをはじめとする一般サイトの有望顧客(広告クライアント)でもあります。特にモバゲータウンでは、iMenuでの掲載順位を確保するために、ユーザーが入会することでモバコインが手に入る成果報酬型の広告を出稿していたクライアントが多く含まれています。
今回のiMenuの入札制により、iMenuでの掲載順位確保を目的として(ユニークユーザー数確保のため)携帯の一般サイトに出稿されていた成果報酬型広告のかなりの金額が今回スタートするドコモの入札制に流れるのではないかと私は思います。
一方でモバゲータウンは、キャリアの公式ポータルをしのぐPVがあると私は思っていますし、この予測は大きくは外れていないようです。
参考記事:
モバゲー包囲網?携帯フィルタリング騒動の裏にあるもうひとつの背景
すでにモバゲータウンではポータル化を進めており、ドコモのiMenuの入札制と同じような仕組みでの広告サービスを推進していくのは明らかだと思います。
iMenuの入札制がこの動きに拍車をかける形になり、結果としてモバゲータウン内の検索連動型広告等の売上が大きく成長していく可能性もあるかもしれません。
iMenuの入札制は携帯の広告ビジネスにおいて面白い転換点となりそうな気がします。
(下記、共著させて頂いたモバイルサイト制作のための手引書です。本屋などで見かけたら、ぜひページをめくってみてください。)
入札情報をチェックするのって結構手間がかかるんですよね。
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