nikkei.com マクドナルド、1月の既存店売上高17%減
”客数は増えたが、価格の高いハンバーガー類などの販売が振るわず、客単価が落ち込んだことが響いた。 ”
私がこのニュースを見て感じたのが、マクドナルドはハンバーガー屋というよりも100円で飲めるコーヒー屋となっているのではないか、ということ。
マクドナルドを喫茶店がわりに利用している人を多く見かけますし、WiFiも充実していて電源が使える席が用意されている店舗も多いのでパソコンを使って作業するのにも便利です。
こうした利用方法がメインになってくると、ハンバーガーのセットはちょっと腹に入れるには重たい。
必然的にドリンクと単品メニューでのオーダーが中心になってきます。
チーズバーガーとコーヒー、あるいはアップルパイにコーヒー。
ビッグマックセットにはちょっと手が伸びません。
だって食べにきたわけではないですから。
そもそもの利用目的がドトールやスタバなどの代わりの低コスト喫茶店となっているわけです。
そしてマクドナルドが担っていたファーストフード店としてのニーズは牛丼チェーンが吸収してしまっているのではないかと思います。
500円以下ですぐに手頃に食べられる。
またマクドナルドのようにレジ待ちする必要があまりなく、座ってオーダーしたものが出てくるのを待つことができます。
マクドナルドの60秒キャンペーンではオーダーされてから注文されたものがでてくるまでの時間をアピールしていましたが、調理時間よりもオーダーまでのレジ待ちの時間がストレスに感じる人が多いのではないでしょうか。
そして一人暮らしの人が増え、自炊された家庭での食事を食べる人が減っています。
そのため家でも食べているご飯を外で食べるよりも、家では食べていないハンバーガーを食べるよりも、家で食べる機会が減ってしまったご飯を外で食べることを選択している人が増えたのだと思います。
自販機でも、以前は家にあるのが当たり前だった緑茶や水といった飲料ではなく炭酸飲料が支持されていたものの、今ではお茶や水のほうが好んで飲まれるようになったのと同じ流れです。
さらに同じ洋食でもサイゼリヤなど1000円以下で、ドリンクバー込で飲食ができる形態のお店も増えてきており、マクドナルドでそこそこお金をかけて食事をするということに価値が見いだしにくなっています。
個人的には今のマクドナルドの100円メニューの品揃え、喫茶店代わりとしての使い勝手の良さに満足しています。
マクドナルドとしてはファーストフード店としての単価を上げていきたいと考えているようですが、ファーストフードならぬファーストコーヒー店として利用していく流れが消費者の中で強まっているように思います。
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