Wednesday, September 26, 2012

YVS Meetup「世界で展開するモバイルビジネストレンド」その2


YVS Meetup「世界で展開するモバイルビジネストレンド」のパネルディスカッションのまとめです。


登壇者は、
コミュニティーファクトリーCEOの松本さん
アドウェイズの野田さん
韓国のVC K Cube VenturesのJimmyさん

"松本さんはなぜヤフーを売却先として選んだのか?"
 爆速で面白そうだったから
 
"どの国へ進出すべきか?各国の特徴や事業機会に思っている国は?"
松本さん:マクロ視点とミクロ視点がある
 マクロでみるのは人口×GDPやスモホ台数、成長率など
  いくつか答えはでている
 スタートアップの立場からするとインドネシアになんのつてもないのに取っ掛かるのは賢くないのでは?
  ミクロでみると親しみやすい国から始めるのがいいのでは?
 ひとつは中華圏を大事にしている
アドウェイズは世界9カ国で展開
 複数の軸で決めている。マクロ、ミクロ+時間軸 インドネシアやインドは先行者メリットを狙って
 場合によっては調査目的でも(シリコンバレー)
 事業軸では、北米が一番大きいがプレイヤーがすでにいるので東アジアを狙っていく
Jimmy
   韓国のスタートアップはどの国を目指していくのか?どういったサポートをVCとして行っているのか?
 机上ではアメリカやインドネシアのマーケットが大きいとなるが現実はまた違う
  日本にはアクティブなユーザーが多い。アメリカは市場が大きくても例えばテキサスには全然アクティブなユーザーはいない
     VCとしてできることはキーパーソンと繋げていくこと
       やたらめったらカンファレンスに参加していくのではなく現地での紹介者を用意していくのが大事

"人を集めるために一番気をつけていることは?"
野田さん
 言語のフィルターをかけてしまうとそんなに人数がいない
 かといって言語が話せないと業務がまわらない
 すぐに海外に人を送り込んでも企業カルチャーを伝達できない
  いまいる人員が育つのをまつ?時間との戦い
 他社も共通の課題を抱えているのでは?
Jimmyさん
  Aクラスの人を最初に入れれば、Aクラスの人がその後も入ってくる
 学歴ではなくパフォーマンスという意味で
 最初にBクラスの人を最初に入れてしまうと、次にAクラスの人が入ってくるのを排除してしまう
 なので最初の10人を雇うのが大事
 ローカルのスタッフを雇うのは大事だが、それはとても難しいこと
  現地で優秀なスタッフを海外のスタートアップを雇うのはとてもハードルが高い
   優秀な人に選んでもらうのは難しい
   なので日本のスタートアップなら日系アメリカ人、韓国のスタートアップなら韓国系アメリカ人を雇うのがいいのでは?

"韓国の大企業が日本のスタートアップを韓国市場へ進出するのを支援するといったことはありえるか?"
 率直にいって、それは難しいと思う
 日本の会社が日本の会社で成長するのを、あるいは日本の会社がグローバルにというのを支援するというのは考えられるが・・・

松本さん
 ローカルのニーズをどう吸い上げるか、ユーザーテストなどに神経を注いでいる
 台湾ではユーザーのニーズを拾い上げるため、台湾のデパートのフードコートで食事をしている女子学生に現地の人と一緒に「スマホを見せて」と声をかけて実際にどんなサービスを使っているのか、DecoPicの素材をみせて、どれが一番気に入るのかといった生の声をひろうようにしている。

Jimmyさん
 マーケットではなく、どの人がキーパーソンかを見極めるようにしている。
 また有名な人だからといってあきらめないこと。20-30分ほどは時間を作ってくれる。
 本当に会いたくて熱意を伝えればあえたりする。
   コネクションがあれば人を通じて、そうでなければメールで。
 でも、とても礼儀正しく。
 一回断られても、めげずにもう一度連絡してみる。でも、3回までかな(笑)
 それでダメだったらあきらめる

Jimmyさん
 自分のサービスを理解するまで海外に進出することを考えるな。
 サービスによって進出する難易度が変わってくる
  マーケットのことがわからない場合は現地のパートナーと組むのがいいのでは
  パートナーを組むのであれば相手に対して自分が何を提供できるのか、メリットを理解することが大事。そのためにも自分のサービスの強みをしっかりと理解していることが大事

松本さん
DecoPicは日本のカワイイを追求しているので、日本のカルチャーが通用しているところでないと厳しいと考えている。欧米市場向けには別のサービスとして提供を考えている
野田さん
アジアではここ数年で拠点をいくつも立ち上げたので、まずはそこを固めていきたい
Jimmyさん
マーケットを知らないのであればスタートするな。まずはそこに行ってみること。
サービスを立ち上げて、特定の国にニーズがあるようであれば、そこから学ぶこと。

"最初の100人のユーザーを集めるためにどうしているか?"
松本さん:正直、自然に伸びたというのが感想。新着枠でコンバージョンが悪いものは筋が悪いと思っている。そこのチューニングができていれば伸びる。そのコンバージョンが悪ければお金をかけてもうまくいかない。
 あとは泥臭くレビュー依頼をしたり。
野田さん:
   まずは全社員インストール。
 フォロワーが多い社員につぶやいてくれ、とお願い
 自社のリワードのネットワークを活用
 英語圏狙うのであれば、まずは小さな市場で試している(カナダ、ニュージーランド)
Jimmyさん
 自分がアドバイスする立場にない。そこは起業家をリスペクトしているところなので。
 でもクチコミの力を信じている。最初にあなたのサービスを本当に気に入ってくれる人をつくること
Conyac山田さん
 最初の5000人まではすぐにいったが、そこから二年は低迷して苦労した。
 海外のブロガーにお金を払って記事をかいてもらったり。でも全然だめだった。
 国のターゲットをしぼって広告を売ってからうまく回りだすようになった
 需要と供給のバランスをうまくとっていく

Jimmyさん
 自分は起業家はできないので、起業家をとても尊敬している。ハードワークができない。人と会ってこうして話が好きなので、自分はVCに専念。
松本さん
 Jimmyさんが起業家を尊敬しているのと同じようにDeveloperとデザイナーを尊敬している。自分はコードがかけないから。これからはDeveloperはもちろん、UXに根本からかかわるデザイナーがとても大事。

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