Friday, February 15, 2013

OS Xで漢字Talk7.5時代のソフトを使えるようにセットアップ

初めてパソコンを購入したのが大学生になった年。

MacのLC 630という機種を23万円弱で購入しました。そしてその翌年くらいに、たむらしげるの「ファンタスマゴリア」というCD-ROMソフトを買いました。

あまりにも素晴らしい作品だったので、MacからWindowsに移行したり、またMacに戻ったり、Intel Macへと環境を変えたりして利用できる環境がなくなった後もこのソフトだけは手元に残し続けていました。

YouTube:ファンタスマゴリア
 (ファンタスマゴリアはCD-ROMだけでなく映像作品や絵本としても出ていますが、なんといってもCD-ROMの出来が秀逸です)

とある理由で、どうしてもこのソフトを動かしたいということで一年発起。

日本語の漢字Talk7.5ではなく、英語のSystem 7.5ですがなんとかエミュレータでOS X上で起動し、このソフトを再生することができたので、備忘録としてどのようにエミュレータ環境を構築できたかメモしておきます。



まずMacのSystem 7のEmulatorであるBasilisk IIをダウンロードします。
Basilisk II
OS X LionではBasilisk IIとBasilisk II GUIの二つをダウンロードします。
(手元のMacはMountain Lionですが正常に動作しました)
System 7.5.3はAppleのサイトで無償配布されています。
System 7.5.3
FD19枚分のデータがアップされていますので、それをすべてダウンロード。
さらに圧縮されていますので解凍が必要です。
DiskTools MacOS8
System 7.5.3をインストールする前に必要となる起動ディスクのイメージ
それからこれが大変ですが、
旧MacのROMファイルが必要です。これは実機から吸い出すソフトなど検索すれば見つかると思います。
詳細については、こちらのサイトで紹介されています。
Setting up system 7.5.3 with BasiliskII for Mac OSX
また下記のブログの記事も参考になると思います。
Macで仮想マシン

この4種類の必要なファイルが揃ったら、あとはYouTubeで公開されている下記の動画に沿って設定を進めていくだけです。
YouTube: How to install Apple System OS 7.5.3 using Basilisk II in Mac OSX



これでMac OS X上でSystem 7.5を起動することができました。



ただMacに繋げたCD-ROMドライブは認識しないので、上記の動画にあったのと同じ方法で640MBの仮想ドライブをつくり、CD-ROMの中にあった不可視ファイルを含めたすべてのデータをそのドライブにコピーしたところ、昔と変わらずに遊ぶことができました。

この「ファンタスマゴリア」、CD-ROMとしては絶版になっていますが、絵本、DVDのほうは販売されています。



90年代後半は良作のCD-ROMが多くでていたので、こうしたソフトを手軽に今は実行できないのは残念ですね。AppleがIntelのOS Xでもクラシック環境を気軽に構築できるようにしてくれるか、過去のCD-ROMがiOS用のアプリとして復刻してくれると嬉しいのですが。

余談ですが、Basilisk IIはAndroid版もあるようなので、もしかしたらAndroidタブレットで、こうした過去のCD-ROM作品を楽しめるようにできるのかもしれません。

これはまた時間があるときに試してみたいと思います。

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