ウェブサイトを調べるサービスとして特に有名なのがAlexですが、秋元さんが自身のブログや、Markezineの記事で紹介していたQuantcastが高機能でとても面白いです。Alexa同様、無料で会員登録無しで利用することができます。
Alexaが全世界を対象としているのに対して、Quantcastは米国での視聴データを集めているため、あくまでも米国だけの傾向しか分からないわけですが、Alexaにはない多くの指標が1ページにまとめてグラフィカルに表示されます。
ebay.comの結果
http://www.quantcast.com/ebay.com
トラフィック、ユーザーの属性、そのサイトを訪れたユーザーが他にどんなサイトが好みであったり、良く訪れているのかがわかります。
トラフィックデータはAlexaのほうが詳細に表示されますが、サイトを訪れるユーザーのうちヘビーユーザーやライトユーザーがどのくらいの割合存在するのかがグラフで表示されるというのが面白いです。
またユーザーの属性情報では、男女の比率以外に、年齢、年収、人種別のユーザー比率までもが分かります。
調査方法は、全米のモニターの他、広告クライアントやISPの協力を得ているとのことで、どこまで正確かは分かりませんが、試しに日本のサイトを入力してみるとアクセスしている人種のほとんどがアジア人と表示されるので、ある程度は参考にできるかもしれないですね。
また調査結果のサマリは、サイトからドメイン名を入力することで表示されますが、quantcast.comのURL下に、下記のようにドメイン名を直接入力しても表示することができるので、慣れてくるとURLを入力するだけでレポートをみることができます。
http://www.quantcast.com/google.com
http://www.quantcast.com/yahoo.com
http://www.quantcast.com/msn.com
以前、「GoogleユーザーやYahooユーザーよりも年齢が高い」といった調査結果や、 「GmailユーザーはYahoo!mailユーザーよりも高収入」といった記事がでていましたが、Quantcastをつかって、GoogleとYahooのユーザー属性を比べてみると、
・ヤフーのほうがグーグルよりも女性ユーザーの比率が高い
・グーグルのユーザーが若年層から年齢があがるに従って少しずつ下がっていくのに対して、ヤフーユーザーは25歳から34歳のM1、F1層と呼ばれるようなユーザーの比率が他の世代よりも高い。
・グーグルユーザーのほうがヤフーユーザーよりも高収入の人の比率が高い
・ヤフーはグーグルに比べ、アジア人、黒人の利用者の割合が高い
・グーグルユーザーのほうがヤフーユーザーよりも高学歴
といった結果が表示されます。
上記はあくまでもQuantcastを使って表示されるユーザー属性の結果であって、本当に正しいかは分からないのですが、ひとつの参考としてアメリカでのサイトごとの傾向を比較してみるのには良いでしょう。
有名ブランド企業別の属性を見比べたりしてみると面白いかもしれないですね。
アメリカでは今、ノースウェスト航空とデルタ航空が合併するとか、ユナイテッド航空とコンチネンタル航空が合併するという噂が出ていますが、航空会社別のユーザー属性を比較してみると興味深い結果が得られるかもしれません。
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