Thursday, April 20, 2006

プランナーという仕事

CNET読者ブログからの転載記事です。

僕がプランナーという言葉を始めて意識するようになったのは、くぼたつさんこと、久保田達也さんの本を読んでからでした。

その後、佐藤雅彦さんを初めとする広告プランナーが注目されたり、ゲームプランナーという職種が小学生の憧れの職業になる中で、僕もプランナーという仕事を目指そうと、まずはゲームの仕事からはじめました。

その後、フリーのプランナーとして活動をしてみて、とても痛い目に会うことになります。

僕がフリーランスで活動していく中で学んだのは、
・企画だけではお金にならない
・新規事業はお金にならない
・種は撒き続けなければいけない
といった当たり前のことでした。
(でも、当時は一つの素晴らしいアイディアが何もかも変えてくれるように考えていたのです)

まず「企画」だけでお金を取るのは非常に難しいことを知りました。

ゲームでもそうですし、広告もしかりですが、形がある納品物があってはじめてお金がとれるということがほとんどではないでしょうか。そして広告やゲームの世界では多少違いますが、アイディアや企画ということに対して、費用を見積に計上するのは非常に大変です。

僕の場合であれば、企画書制作費といった形で見積を作成したりしていましたが、制作できる体制がないとアイディアだけではお金をとれないということをフリーランス時代に痛感しました。

また新規事業というのは、えてして成功するかどうか分からないものであり、どうしてもかけられる予算が限られてきます。そのため、新規事業だけにかかわっていたのではお金が回ってこないわけです。

もちろん新しい取り組みは大事ですし、時代を先取りをしていくことも大事ですが、実際にお金を生み出すようになるまでは数年先になるということもしばしばあります。そのため、お金になるのはどこか?といった意識もプラニングにおいては非常に重要な要素となります。

最後に、種をまき続けること。

フリーランスのときは、目先の仕事に全力投球して、その仕事が終わったあと、次の仕事がなくて困りはてるという毎日でした。種は常に撒き続けないと、ひとつのことで食べていくのには寿命があります。

そのためには、種をまき続けていくか、今していることが次のことにつながっていくようなことを行うか、ということになると思います。

とはいえ、新しいこと、目先が変わったことがすきな私としては、考えていく方向性がバラバラで何も蓄積されないまま分散してアイディアを出していくという毎日が数年間続きました。

そんなときに、宣伝会議が毎月行っていたモバイル企画コンテストと
いうコンテストに定期的に応募をするようになり、11回入賞することができたということが自信ときっかけになり、モバイルの世界で企画を行うようになりました。

そして今はドリコムという会社で新しいwebサービスの企画を行っています。

webの世界では、APIの公開やオープンソースという潮流のなかでプログラマが自ら企画し、サービスをリリースしていくというケースが非常に増えています。そんな中で、プログラムができないプランナーという立場で何ができるのか?

ドリコムのプログラマーと切磋琢磨しながら自分の場所を模索中です。

また当然プログラムをできたほうがいいでしょうから、プランナーというところに自分のアイデンティティーを持ちつつプラグラムとどうかかわっていくべきなのかについても常に考えています。

そんなプランナーとしての取り組みと、

そして今後の新しいネットサービスについて考えてみたことを書いていきたいと思います。 

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