Monday, May 17, 2010

楽天の社内公用語英語化について個人的に思うところ

楽天で英語の利用が促進されていることがちょっとしたニュースになっています。

楽天:社内公用語を英語に 1~3月期は過去最高益

で、ちょっとdisられたりもしていますね。

三木谷さんってここまで頭わるかったっけ?(楽天が社内公用語を英語化の件)

あすなろブロガーの松尾さんも記事を書かれていますね。 

僕の立ち位置を改めて書いてみると、いちおう楽天の社員なので中の人ではあるのですが、昨年から米国子会社のリンクシェアに出向中です。なので最近の楽天社内の英語化の流れをまさに現場で体験しているわけではありません。間接的には共有をしているという感じですかね。

で、ネガティブな反応もいろいろあがっているんですけど、まぁ、それは三木谷さんもすでに重々承知のことではないかなーと僕は思っています。

これは僕が個人的に感じていることなんですけれど(お約束で会社としての声明とは全く関係ないです、ということです)三木谷さんの考えとしては単純に、「みんな、もっと英語を話そうよ」ということなんじゃないかな、と。

日本人は誰でも英語を使う教育を受けてきているはずなのですが、英語を使うとなると途端にそれは特別なことになってしまうんですよね。そうじゃなくて、まずは英語を皆さん使いましょう、というメッセージ何じゃないか、と。

twitter上で松尾さんとも少しやりとりをしたんですけれど、確かに弊害は多少なりともあるのかなとは思います。日本人同士で英語のやりとりをしていても上達しないよねーというのも確かに。そうなんですよね。例えば採用のことをRecruitという風に訳していたり。普通はHiringかRecruitmentかな。

http://twitter.com/understeer/status/14138753313 

ただそうした弊害はあっても、まず、英語を使おうというマインドに変えるのが大事なんだということだと思います。まずはそれが最初の一歩で上達はその次のステップ。一部の人だけが英語で、という区分けにしちゃうと、結局英語を話さなければというマインドにはいつまでたってもならないですからね。

上記の記事の中でWeb屋のネタ帳さんが

人間のしゃべる言語に優劣はない。話が通じるか通じないか、ただそれだけだ。 

と書かれていますが、まさにその通りで、話を伝えようとするマインドをまず持とうよ、ということなんだと思います。

ステレオタイプな言及をするのはあれですけど、日本人の習性として他のみんながやれば自分もやるというのがあるじゃないですか。それです。みんなが英語を話せば、必然的に自分も、という空気になります。

 

そして、もうひとつ、さらに深刻な問題として、弊害があってもこのぐらい強烈に会社を外向きに変えていかないと、今変わり始めなければ世界で生き残れない・・そのために残された時間は少ないという考え方もあると思うんですよね。

さもなくば緩やかな死あるのみ。そのぐらい日本人には今変化が求められている時でもあり、日本の大企業に共通して言えることなんじゃないかな。小規模な会社やニッチな分野で業務を行っている会社であればそれほど影響はないのかもしれませんが。 

サムスンの新卒に求められるTOEICの点数が900点以上、日本ではソニーのマネージャークラスでも700点といった内容のtweetが最近僕のタイムライン上で流れましたが(すみません、うろ覚えなので正確な内容ではないです)それをみて、日本はもっと上を、もっと外を真剣に目指していかなければヤバいと背中に寒気がしました。 

そうした危機感と、それに基づいた具体的な行動というのが今の日本の閉塞感には必要なんじゃないかな、と思っています。

そういう風に僕は解釈しているのですが、どうでしょうか?

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9 comments:

  1. こんにちは。こっちに居ないと思ったらNYに居るんですね。。
    英語化。。。実際に結構あおりを食ってます。資料の翻訳から始まり英会話教室やったりTOEIC試験対策講座やったり。
    でも、本当の意味で壁が破れないと成長は無いので、三木谷さんはそこを要求していると思います。
    だから、ドロップしたくない人には手を差し伸べてあげようとは思っています。

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  2. 非製造業も脱・日本(続き)

    (前回の続き。blog表示では上下逆になるので、読みにくいのは御容赦を。)
    一方、楽天の場合は、ちょっと様相が異なります。
    同社の起業ビジネスであり、...

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  3. 僕もこのニュースには何か違うなと感じました。僕は15年前にアメリカに留学して以来、こちらで自力で零細ではありますが、色々事業をはじめて軌道に乗ってきたところです。この道で、一番苦労したのは、やはりコミュニケーションでしょう。日本人は、コミュニケーションの問題があると、すぐに英語力の問題に矮小化しますが、実はもっと大きい問題を見失っていると思います。聞き入れられやすい物の言い方とか、頼み方、提案のしかたなどが違うのに、そこを考えずに言葉を訳して意味が通じるかという次元では、一週間の仕事ならともかく、長期的な関係は難しいでしょう。私はアメリカ人を相手にフォトグラファーという頭脳労働と感情労働と肉体労働が全て入り混った仕事をしていますので、ここが一番苦労したところです。
    世界のマーケットを逃すまいという努力をしているのはわかりますが、それは現地で日本語が出来る中間管理職を雇うとか、他にも方法はあると思います。日本の営業所でまで、英語を公用語にするというのは、プレス向けのパフォーマンスならともかく、日本国内での生産性は落ちる心配をする前に、実はメリットが無い、あるいは、そもそも実現不可能ではないかと思います。

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  4. わが社でも中高年層も英語の学習を始めるように指示がありました。あと十年で定年というのみいまいちやる気が出ません。多くの大手メーカでも役員昇格に英語力が必要と聞きますが、どのレベルですか。

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  5. ネイティブではない、外国人だから出来る英語

    ちょっと気になる本があった。正直、内容は有料パンフレットだ。より高額な英語学習の教材を買いなさいという、この出版社お得意のパターンである。

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  6. 私は社内公用語を英語にする事の意義はあると思います。それを良い方向に向ける方法を考える事が重要かと。
    英語を話せるようになれば問題が解決するとは思いませんが、英語を使うシーンが多くなることで、自分が普段深い考えもなく使っている日本語の本当の意味を考えざるを得なくなる効果があり、これによって、伝わる言葉の使い方の入り口に立つことが出来るのではないかと期待します。
    また、個人的には先の話ですが、企業のライフサイクルとしては近い将来に、日本人を主に顧客と想定した企業は衰退すると考えられます(人口構成の問題で、これはほぼ解決不能です)。
    よって、三木谷浩史氏の決断は、現在は奇妙に捉えられるかも知れませんが、将来においては高く評価されるのではないかと考えます。
    私の個人的予測ですが、三木谷氏は全体での英語使用を目指すのは今の内だけで、将来的には日本語しか話そうとしない層と、積極的に海外を相手にしようとする層を分けたオペレーションに移行するのではないかと、
    その前段階として、あらゆる部署に今後の成長市場に向かう人材として活躍出来る間口を開いてみているように思えます。
    ここで、英語に取り組むだけでなく、それを意義あるものとする為にどうするかまでを考えて行動する人が、ここから伸びていく人材となるように思います。

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  7. 海外に住んでいます。日本人が全くいない環境にいます。
    りうじさんの意見に賛成です。

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  8. 公用語"大阪弁"化の心理学

    ブログネタ:シャープも社内公用語 英語化へ。あなたは英語化に賛成? 参加中
    私は反対派!
    あ、部分的には賛成です!が、一部に断固反対です^^
    ...

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  9. ーーーーーーーーエピソード1ーーーーーーーー
    隣の人と話していたらNECの仕事上よく知った職場の人だったのですが、彼は英語に自信(1年近くマンツーマン)があるらしく、隣の外人に話しかけてしまい、結局4人で話したのですが、今は無きジ*スのマネージャと独自のメソドロジーを開発して、毎日幼稚園回りをしている元英会話学校の講師の人でした。
    NECにも言えた(途中で2人とも窒息しそうになりながら話して...???いた)ことなので、思い切って確認したら次のことがわかりました。
    1.日本人はきれいな英語の文法にこだわり過ぎている。
    2.結局、1.により話のシーケンスがずれてしまい、コンテキストがへんてこになる。
    「そうだ、そうだ」といっていました。
    その後、NECにContinuous Streams of Soundを説明しようとして、また窒息しようになっていたので、彼(外人A)はマイケルが好きなんだと最初の頃言っていたので、あなたが言いたいのは...「ABCのワンコーラスを謡いながら、・・・のことでしょ」と言ったら、「そうだ、そうだ」といいながら彼に説明してました。
    ーーーーーーーーエピソード2ーーーーーーーー
    新横浜は外国からビジネスマン(日本法人に務めている人含め)が多く、観光客もいるようで、私がよく行くBarに()もよく常連さんや尋ね人がいらっしゃます。
    ある時突然少々黒っぽいのが入ってくるなり、「ペラペラ…」「ペラペラ…」とまくしたて、対応に出た方は黙って聞いているうちに「どうもダンスホールに行きたたい、どうすれば良いのか…」との問いに、横浜や桜木町ではないか…という事とタクシーの料金目安を伝えたと言っていました。
    問題が幾つか有ると思います。
    1.何故最初に“Just morment,piease!”…
    2.一拍置いて、“What kind of trouble,do you have?”
    3.必要に応じて、“Routean is…Traffic is…Transport is…Waether report is(笑いながら-爆笑)…and then?”
    4.基本的に、“But,I can’t speak English very well,slowly and clearly Please.”
    5.なぜ絵を描いて伝えないのか、ベースメソッドは万国共通のフレームワーク。
    自分が異国の地で迷子になったら焦りらないでしょうか、こうした場合はパニクっている人をまず宥めるのが最初なのは日本人同士も同じ事で、まずは可能な範囲や分かり合える部分を、少しでも確認し合う意味でOptimizeするのが次ではないかと思います。
    この時来た「少し黒いの」とはインド系の方という意味で、彼国は文化的なレベルから、まだダンスホール=ディスコ…といったThesaurusを解釈せずに、G7の国にいる自分の感覚で、つい最まで満足に下水も無かった国を同じに考える事自体に無理があるように思います。
    ーーーーーーーーエピソード3ーーーーーーーー
    会社の帰りに桜木町を歩いていたら、米国人らしき2人に追っかけ“横浜の東急ホテルはどう行けば良いのか…?”と聞かれたので、“駅ビルの?”と聞いたら“そうだそうだ”といったので、“それなら途中だから一緒にどうぞ”と伝えて、桜木町から東横線(当時はまだあった)から乗り込んだ。
    途中“どこで英語を習ったの?”と聞かれたので、“仕事で米海軍と第七艦隊に…今も電話を受け付けて…”と、その他どうでも良い事を5分少々話していた。
    彼は途中ですごく嬉しそうに、“日本へ来てはじめて英語を…いや、ちゃんとした会話が出来た”、本当にありがとう、とお礼をいってくれました。
    自分としては、彼ら独特のリップサービスだなと思い、失礼の内容に返礼と謙遜をした。
    一緒に駅を降りて道案内をしようとしたら、“大丈夫大丈夫、ここからは判るから、でも本当にありがとう”と言われたので別れました。
    ーーーーーーーーエピソード4ーーーーーーーー
    米国にある親会社が策定し製品化したコンサルティング商品をローカライズ(日本の仕組みや会社のトラディショナルシステムに整合するよう、構築・運用マニュアル、ユーザーズガイドを編集する)、運用チームのサポートと米英濠の連携(米英日で24/7のサポートを全世界共通に提供するため)や、環太平洋地区全域の運用チームに対する技術支援を担当していた時に、次のような事が有りました。
    毎週、米英濠とのテレフォンカンファレンスがあり、出席していて3回目位の時に毎回ペラペラ喋っていた同僚の女性(高校までカナダ在住)に対し、向こうの部門長クラスの方より“英語が喋れるのは判ったから、あなたは仕事のお勉強をしなさい”と…
    本にも「英語が出来てもバカはバカ」や「英語ペラペラ頭空っぽ」といった刺激的な文言を見掛けたような気がします。
    エピソードは霧がないのでこの辺で終了いたしますが、私のような満足に英語を喋れないものから申し上げるのではなく、師事に富む書物をご紹介して失礼したいと思います。
    英語表現技法:島川 冽  氏(著)
    ※この本にジオスくんの問題であるTESL(Teaching English as a Second Language)、TEFL(Teaching English as a Foreign Languare)、RSA(Royal Society of Arts)、彼等は気のいい観光客でしかないようです。
    通っている人にも先生にもかわいそうで聞けない事です、縁無き衆生度し難し。
    英語以下:大澤公邇  氏(著)絶版しているのでBookOff等にてお願いします。
    ※株式会社ティーピーエスの顧問をされているようです。
      Amazonで検索しても、Usedすら出てこない(私の持ち合わせが1977年第2版)
      場合ご相談ください。
    ※コピー代金と差し替えで複写して送ります。
    万が一返信がない場合、見逃しの可能性がありますので、お手数ですが何度か再送ください。
    それでは失礼いたします。
    英語の喋れないフットルースより。

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