グーグルによるグルーポンの買収は、もう決まっていたものだと思っていましたし、メディアの報道もそのようにされていたと思いますが、買収が破談になったとのニュースが流れていますね。
Grouponに振られたGoogle, 「ローカル市場」という未来の大金脈はあきらめないだろう
グルーポンはIPOを目指すかもしれないとのことですが、果たしてどういう顛末を迎えるのか。
それにしても、こうしたサービスが人気を博するのもアメリカもデフレ経済だからなんじゃないかなと思います。ブラックフライデーが盛況なのも、安くなければ買わないという消費者心理の現れですし。
グルーポンが面白いと思うのが、前払いのビジネスモデルとなっているところですね。サービスが提供される前に、ユーザーからのお金が入る。
グーグルのAdWordsもそうですが先にお金が支払われるというのはサービス提供側としては非常に魅力的です。報道によるとグルーポンの年商は20億ドルだということ。これが売上だとしたら、グルーポンは売上の半額を広告費としてとっているので、粗利が10億ドルにも達するということになります。
これが本当だとしたら、グーグルの提示していると言われている60億ドルではまだまだ少ないと判断されてもおかしくないですね。
そしてグルーポンは前払いの収益を一般ユーザーからの支払いから得られているわけですから、お店に対する広告サービスではなく、一般ユーザーから大量の注文を獲得して収益をあげるビジネスモデルととらえることもできます。
単価が数千円以上、そして大量に注文が入るというサービスですね。
私はずっとグルーポンはホットペッパーのような広告ビジネスだと思っていたのですが、そうではなく激安で商品を仕入れ大量販売し、さらに粗利が高いというビジネスがグルーポンの本質です。
グーグルの収入の主軸であるAdWordsと比べると、
・顧客数 グルーポン > グーグル
・一顧客からの売上単価 グーグル > グルーポン
ただし、グルーポンの売り上げ単価もネットサービスの中ではかなり高い部類に入るかと思います。
・顧客あたりの注文数 グルーポン > グーグル
正確な比較はできないですが、大量の注文を集めるというのがグルーポンのビジネスモデル。かなりの爆発力があるのは間違いありません。企業の広告予算はどうしても上限が見えてきてしまいますからね…。
・広告手数料のマージン グルーポン > グーグル
これもグルーポンの圧勝。半額手数料がとれるビジネスなんてないですよ・・・。
収益力 = 顧客数 × 顧客単価 × 注文数 × 広告手数料のマージン
ここから弾き出されるグルーポンの数字は、グーグル以上のものかもしれません。
今後の展開にしばらく目が離せなそうです。
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