Tuesday, May 29, 2012

スタートアップがピボットしないと成功しないのはなぜか?

スタートアップが最初のアイディアを捨てて、新しいサービスに転換することを「ピボット」と言います。

そしてこのピボットによるスタートアップの成功事例が最近では注目されています。

でもピボットするのがどうして成功に繋がるのか、頭の中ではボンヤリと理解できていたのですが腹には落ちていなかったんですよね。

僕ができていない、あきらめずにやり続けるということを実践しているLang-8yang8さんや、ウロ覚えですが1997年に創業して2005-6年までは売上1億円を超えず、そこから売上が数十億円を超す企業にブレイクしたクックパッドの佐野さんをみているとピボッドよりも「やり続ける」ことが成功の鍵なんだろうな、と思っていました。

そのやり続けることと、ピボットという考えがしっくり噛み合わなかったんですよね。

でも最近ネットで起こったことでいくつか考えるきっかけがあり、またちょうど「小さく賭けろ!」という本を読んでいる中である文章が目に留まったことでピボットについて考えさせられることになりました。

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それはピクサーが「ミスター・インクレディブル」の制作においてピクサーのトップ(キャットムル、スティーブ・ジョブス、ジョン・ラセター)がバード監督に言ったと紹介されている言葉です。
われわれが怖いのは、自己満足だ。もう何でもわかっていると感じるうぬぼれだ。きみにやってもらいたいのは、皆にショックを与えること。
創業者が思い入れを持ってサービスを作ることは素晴らしいし、それをやり続けることで後で成功することもある。でも、思い入れが強すぎると時として自己満足によるサービスという面がでてしまうんじゃないのかな、と。

スタートアップを始めたときの最初の思い入れやアイディア。

それはもちろん大事だと思いますし、それが当たりの場合もあるのだと思います。

でも「思い入れ」が強すぎると力が入りすぎて結果的に見えなくなってしまっているものも多いのだと思うのですよね。

なので「ピボット」して、自分の自己満足に固執することから離れ、少し力を抜いたほうがうまくいく場合もあるのだろうな、と。

いいアイディアを思いつくと、その素晴らしさに自分で酔ってしまっていて、そこに自己満足してしまっているということがよくあります。一方でそれは自分が何か行動を起こす原動力にもなっているのですが、その考えでガチガチになってしまうと成功はおぼつかないですよね。

思いっきり力んでバットを振るようなものです。

そんなことを考え、少しピボットという言葉が腑に落ちたように思います。

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Sunday, May 27, 2012

iPhoneのために高級イヤホン買うならウォークマンを買うのがいいかも。

久しぶりにソニー製品を購入しました。ウォークマンのNW-S764です。



高級イヤホンを買うくらいなら、ウォークマンを買うのがいいかも?

最初はiPhoneで使用するイヤホンを購入しようと家電量販店でイヤホンの視聴をしていたのですが、そこそこいい音がするイヤホンとなると6000円〜10000円程しちゃうんですよね。

で調べて行くうちにこのウォークマンについているイヤホンの質が結構よくて、ノイズキャンセリング機能もある。それが実売で11000円くらいなので、イヤホンを買うくらいなら音質がいいと言われているウォークマンを購入してそれで音楽を聴くのがいいんじゃない?という結論に。

音楽を再生しているプレイヤー自体の音質がイマイチだったらイヤホンにお金をかけても得られる効果は限定されてしまいますしね。そこで音がいいとい評価が高いウォークマンに手が伸びました。

Macでも問題なし。音は大満足

いつも利用しているパソコンはMacですが、ウォークマンをUSBケーブルで繋いでiTunesの中に入っている音楽フォルダをドラッグ&ドロップするだけでOK。アルバムのジャケット写真もiTunesのほうで設定していたものがウォークマンのほうでも反映されていました。

音質のほうは素晴らしいですね。今までiPhoneで聴いていたのとは比較ならないくらい音場に立体感が出て、聞こえていなかった音がはっきりと広がりを持って聴こえるようになりました。

もっともこれはプレイヤーだけでなくイヤホンの性能による恩恵も大きくてウォークマン付属のイヤホンをiPhoneに繋げて聴いてみてもかなり音が向上します。それだけでも今まで利用していたKOSS QZ99のヘッドホンよりもいい音ですね。もちろんウォークマンで聴いたらさらに音がすばらしく、もっとクリアーでひとつひとつの音に切れがあって立体的に聴こえます。

iPhoneとウォークマンを二台持ちするメリット

とはいえ、iPhoneに加えてウォークマンを別に持つと持ち歩く荷物は増えてしまいます。

それでも、
iPhoneのバッテリーを気にせずに音楽を楽しめる
という安心感は大きいです。

あとiPhoneの容量が16Gなど、それほど大きくない場合は音楽データをウォークマンのほうに持たせることでiPhoneのほうに余裕を持たせられるというのもメリットのひとつですね。

ウォークマンSシリーズだと57gと軽量ですし、ちょっと大きなフリスクがひとつ増えたくらいの感じなので、持ち物が増えることによる苦をそれほど感じません。

そして何よりも音の素晴らしさ。音楽を聴く楽しみを改めて感じさせてくれたのが一番のメリットですね。

Bluetoothヘッドホン付属モデルもあるけれど

このウォークマンSシリーズにはBluetoothヘッドホン付属モデルもありますが、僕は通常の
モデルを購入しました。

というのは通常のヘッドホンなら40〜50時間もつバッテリーがBluetooth利用時だと12時間になってしまうんですよね。もちろんワイヤレスになる恩恵も大きいのでここは個人の好みによってわかれるところだと思います。

僕の場合、特にノイズキャンセリングの恩恵が大きい飛行機の長期フライトなどではBluetoothが機内では利用できないので通常モデルでいいかな、と。

ウォークマンには他にも少し大きくてより高音質なAシリーズとより小型なEシリーズなどがありますがこのSシリーズがバランスがとれていて使い易いと思います。

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Tuesday, May 22, 2012

クラウドファウンディングの説明責任 #studygift

先日、言及したStudygiftというサービスについて、ファンドを応募した方が退学されていたということが話題になっています。

続・Studygiftの喧騒が意外な方向に(追記あり) 

個人的にはこの方が退学されていたか、そうでなかったはあまり気にする必要はないかなと思っています。 どちらにしても募集したファンドが大学を卒業するためのものであれば、そこがポイントなのだと思いますし。 

ただこの件に関してサービス側からの適切なコミュニケーション、告知の少なさが気になっています。

公開株式市場と同じく、クラウドファウンディングは出資者のみならず市場全体に対して適切に情報を伝えていく姿勢が大切ではないでしょうか。

賛同した人ではなく支援を呼びかけているインターネットユーザー全体に対してです。 

Facebookのフレンド限定でファウンディングをする閉じられたソーシャルグラフ内での資金調達であれば、説明責任はその範囲の中だけで限ってもいいと思いますが、出資者をインターネットユーザーの中から広く募るサービスである以上、コミュニケーションをはかるべきなのは賛同者だけでなく他のユーザー、閲覧者に対してもあるべきでしょう。

また今回のStudygiftではその説明が誰からされるべきなのかは明確にはみえてきません。

Studygiftが単に仕組みを提供する場であって、出資への呼びかけ・説明を行っていくのがその場でファウンドを募集する人なのか、 そうではなくStudygiftがそうしたコミュニケーションも代行して行っていくサービスなのか、 ファウンディングの説明責任がはっきりとしていると、今回のように炎上したケースでの対処のありかたがはっきりしてくるのではないかと思います。 

そして誰がそうした説明をすべき立場にあるのか、第三者からは全く見えてこないのですね・・・。 もしかしたら坂口さん、家入さんお二人ともそうした立場にはないのかもしれず、話したくともそうすることができないのかもしれません。 

サービス側からのこうしたコミュニケーションが急務なのではないかと思っています。

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Sunday, May 20, 2012

Studygiftについて感じたこと

もうこのことについて言及するのは周回遅れな気もするし、すでに思ったことはStartup Datingの記事へのコメントで言及したのだけれど、自分のブログの記事としてもあげておこうと思います。

「ただ困っている子を助けたかった」ー #Studygift は何が問題だったのか

ちなみに僕のStudygiftの今回のクラウドファウンディングに対する感覚は、
「1000円だったら、参加してもいいかな」
といったところ。

違和感を感じたけれど、面白そうな企画だから少額なら参加してみても、という温度感。
サービス運営側からはそんな半端な気持ちだったらいらない、と言われてしまうかも。(もう成立しているっぽいしね)

支援して欲しかったのは学費?

坂口さんが今回、学費の支援を募ったわけですが、上記の記事にコメントしたとおりそこにはちょっと違うんじゃないかな、と僕は思いました。
必要としていたのは「学費」という切羽詰まったものじゃなくて「学生時代に資金的に余裕をもって充実した時間を過ごしたりいろいろなことにチャレンジしたい」ということだったと思うんですよね・・・そのホンネが全面的にでているのではなく「学費」というタテマエがあったことに違和感を感じた人が多いんじゃないかな。
坂口綾優さんはウェブサービスのPRガールを務めていたり、いろいろな活動を行っていて結構自力でも稼ぐことができる人だと思うんですよね。
それから坂口さんの活動をみていると、学業以外に、海外旅行やGoogle+を含めいろいろな活動を行っていきたいのであって、学業が第一優先ではないんじゃないかな、と。

坂口さんは経済的な理由で大学を諦めたくないから支援を募集したというよりは、
・学費を稼ぎ、ギリギリの生活で大学を卒業する
のではなく、
・資金的に余裕を持って学生生活という貴重な時期に自分がやりたいことにチャレンジしたい(大学を卒業することも含む)
というように思えるんですよね。

その気持ちはすごく理解できるし、それを避ける手立てがあるのであればそのためにクラウドファウンディングを使うというのはいいアイディアだと思います。

でも今回の坂口さんは、「全国の学費が払えず大学を諦める学生」の代表であるようなアピールになっていて、そこが違うんじゃないかな?と。

こうした形でファウンディングするのは坂口さんにとってもマイナスじゃないかなと思うわけです。

今回ファウンディングが成立した後で、海外旅行や資金が必要となる活動においては決済を支援者に仰ぐという手続きが必要というくらいならいいんだけど、友達とちょっと高級なお店で食事をしていたりするのをツイートするだけで「支援してもらっているのに、何贅沢しているんだ!」と見ず知らずの人に叩かれたりすると思うんですよね。

少しでも贅沢をしていたり、例えば試験のある時期や授業のある時間に遊んでいたりすると「何をやっているの?」といういらぬ指図を受けたり。それでは支援を受けた意味が半減してしまいます。

なので最初から、「自分で死ぬ気で頑張れば自力で学費を稼ぐこともできる。だけど、貴重なこの時期だからこそできることがあると思うのでそのために学費分を支援して欲しい。贅沢かもしれないけど」と訴えていれば、良かったんじゃないかなと思うわけです。

家入さん、炎上するってわかってたよね?

もうひとつ思ったのは、家入さん炎上するのがわかっていて(よく言えば注目を集めるだろうと思って)このサービスをデザインしているよね?ということ。

Studygiftのトップページが大勢の学生のイメージ写真が使われていれば、このサービスに対して訪問した人が受ける印象もだいぶ違ったんじゃないかな。それに対して今のStudygiftは話題性のある女子大生一人を全面に押し出しているので、そこに「あざとさ」を感じてしまう人も多いのだと思う。 
いろいろな学生の中に、かわいい子がいると「おっ、この子応援しよう」となるけど、女性一人を全面押しされると「いや、この子だけプッシュされても」という心理が働くんじゃないかな。

写真の撮り方とかサイトの演出をみると、こう思うわけです。

で、家入さんがズルいのはこうして話題になった後で、叩かれたりしだすと「自分で行動しようとしない人は批判をするな!」と予防線を張るところ。

いやいや。そういう反応も返ってくることがわかっていてやっているよね?と。

僕は家入さんは面白いと思うし、そういう破天荒なところが好きなのですが、第三者の意見や批判があるのがわかっていてやっている以上、「批判するな!」は通らないと思うんですよね。

罵倒したりするのはあってはならないことだと思うし、そういう悲しい言動もある一方で、中立的な立場での意見や感想というのも結構あってそれを含めてユーザーがどうサービスを受け入れているかという実態なのだし、そうした反応を引き起こしたのも良くも悪くも運営側のプロデュースの仕方なのだから。


でも、家入さんが言っている「とにかく行動するのが大事なんだ」というのは本当にその通りで、そのことは誰しも応援している部分なんじゃないかな。

ということで、今回の件については僕は何も支援をしていないのですが、坂口さんという人をこの件を通じて初めて知ったし、活動報告など時々みてみようかと思っています。

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Thursday, May 17, 2012

あすなろブログから移転します

約6年、そして1000を超えるエントリをこのブログで書いてきましたが、あすなろブログの運営が終わるということで、下記のブログに移転することにしました。

 Fool on the Web 

独自ドメインを取得して、Bloggerでブログを続けていきます。

簡単にBloggerを選択した経緯などを書いてみました。

あすなろブログから独自ドメインのBloggerに移転しました 

今までこのブログで記事を書くことが自然な生活になっていたので、まだあまりなれませんが、徐々に新しいサイトでブログを書くことが慣れてくるかと思っています。

パソナテックの皆様には大変長い間お世話になりました。

それでは、また新たなブログにて。

 

落ち着いた頃に、このあすなろブログの記事も新しいブログのほうに移行していきたいと思います。

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あすなろブログから独自ドメインのBloggerに移転しました

約6年ほど、あすなろブログでブログを書き続けてきましたが、今月で運営が終了するということで、独自ドメインを取得し、Bloggerにブログを移すことにしました。

新たにブログを移転するにあたって候補となったのが、
WordpressとBloggerの二つ。

レンタルサーバーをかりて独自ドメインでブログを運用することも考えましたが、あまりそこに労力を割きたくなかったので、無料ブログサービスを活用することに決めていました。

要件としてあったのが、
・無料ブログサービスベースで、
・独自ドメインが設定でき、
・iPhoneやiPadからでも簡単に記事投稿できるアプリがある
ということ。さらに、
・AdSenseなどの広告を柔軟に利用できる
ことも条件に加えてみました。

最終的にはWordpress、Bloggerに加えてLivedoorブログの3つを候補として検討しました。

WordpressとBloggerについての最大の懸念点が中国からではアクセスできなかったこと。

VPNを通してでないと、WordpressやBloggerの管理ページにアクセスできないためブログの執筆を中国滞在中に行うのはかなり障害となりそう。
また中国から自分のブログも簡単に見れず、当然中国にいる他の人たちにもみてもらえないかと思います。

独自ドメインで利用するので、もしかしたら中国からでも閲覧制限の対象から外れるかもしれませんが、ダメな可能性も高そうです。

Livedoorブログについては中国からでも問題なく閲覧したり、管理ページにアクセスすることができました。

ただLivedoorという会社自体がNHNの日本法人となり、将来ブログサービスがどうなるかという不安がやはりあります。NHN Japanもブログサービスには引き続き力を入れていくとは思いますが、Livedoorが他社に買収されるというのも予測できなかったことなので、中国での利用にデメリットがあっても将来的に安定してサービスを続けていくであろうWordpressかBloggerのサービスから選択することにしました。

価格的にはBloggerのほうがリーズナブルだったことと、そこまで凝った機能を必要としていないので、シンプルに始められそうなBloggerで始めることに。

取得したドメインで、Blogger以外にもGoogle Appsを簡単に利用できるのもいいですね。

以下のエントリを参考にさせて頂きました。

WordPressではなく、「Blogger」を選ぶべき5つの理由

さくらサーバーWordPressからBloggerへ移転した感想・・・

ということで、今後はこのhiroumi.orgのドメインでブログを続けていきたいと思います。


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